ワークショップEmergence Conference

令和2年12月12日(土) リモート開催

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 令和2年度、CSMIの新たな試みとして、若手教員・大学院生を主な 対象とする会合を企画することとなり、この新しい集まりの名称を、 ”Emergence Conference”としました。

 砂丘に美しく現れる砂紋(sand ripple)を個々の砂粒の観察からイメージすることはできないように、集合体がその構成要素の単純な総和とは全く異なる姿や意義をもって現れる例が私たちの成果世界には沢山あります。このような現象は、”Emergence”とよばれる概念で捉えることが可能です。Emergence Conferenceでは、本会が新たな共同研究が生まれる契機となることを企図しました。

 第1回 Emergence Conferenceは テーマを ”New Methodology for Medical Research”としました。このテーマのもと、研究手法の紹介に主眼を置いた5つのレクチャー(含 特別講演:京都大学 塩川雅広先生)に80名を超える参加者があり、内32名は数名のグループに分かれて具体的な研究計画を立案するグループワークも行いました。

青井 貴之(科学技術科学技術イノベーション研究科先端医療学分野
医学研究科iPS細胞応用医学分野 教授)

PROGRAM

9:50 Opening Remarks
青井 貴之
(科学技術科学技術イノベーション研究科先端医療学分野
医学研究科iPS細胞応用医学分野 教授
10:00 Session 1 座長:上原慶一郎 医学部附属病院病理診断科 助教
・質量分析を用いたオミクス―プロテオミクス・メタボロミクス・リピドミクス解析
 篠原 正和(大学院医学研究科質量分析総合センター/地域社会医学・健康科学講座疫学分野 准教授)
・クライオ電子顕微鏡を用いた高分解能構造解析
 今崎 剛(大学院医学研究科生体構造解剖学分野 特命助教)
11:00 Session 2 座長:福本 毅 医学研究科皮膚科学分野 助教
・鶏卵漿尿膜培養の現状と課題
 三浦 賢仁(医学部附属病院呼吸器外科 非常勤医師/iPS細胞応用分野 大学院生)
・次世代シークエンサーを用いたオミクス解析
 千原 典夫(医学部附属病院脳神経内科 助教
 谷口 将之(大学院医学研究科薬理学分野 特命助教)
12:00 Break
12:10 Group Work(First half)・自己紹介・研究計画の方向性検討
13:00 特別講演 座長:青井 貴之
・SACLA/SPring-8及びNMRを駆使したGTP加水分解酵素Rasの動的構造解析
 槇野 義輝 (シグナル伝達医学研究展開センター)
・一般的なスクリーニング方法では発見できない自己抗原同定方法
 塩川 雅広(京都大学医学部附属病院消化器内科特定病院助教)
13:50 Break
14:00 Group Work(Second half)研究計画の策定・発表資料作成
15:20 Group Workの発表と討論
16:20 Closing Remarks
南 康博 シグナル伝達医学研究展開センター センター長