CSMIワークショップ Emergence Conference

令和3年12月8日 リモート開催

令和2年度に若手教員・大学院生を主な対象として、最新の研究手法の紹介・共同研究への進展を企図して始まった Emergence Conference。令和3年度の第2回は、当研究科の若手教員を中心に、 本学他部局、神戸理研との連携を強め、神戸のMedical Scienceの集合・発展を期して開催されました。

Session 1は光ツールの技術開発と医学応用をテーマに設定し、 光操作ツールを開発する塚本寿夫理学研究科准教授、 光を使ってマウスの網膜リアルタイムイメージングを行う橘吉寿生理学分野准教授・上田香織眼科学分野助教からの講演二本立て。 細胞から個体まで、様々なレベルの医学研究に応用できる技術をご紹介いただきました。

Session 2では、1細胞の最先端技術をテーマに、山中イズムを受け継ぐiPS細胞先端技術を小柳三千代iPS細胞応用医学分野特命助教と 1細胞解析でゲノムの三次元構造を理解しようとする三浦尚理化学研究所上級研究員からご講演いただき、 iPS細胞の様々な疾患研究への応用や最先端のエピゲノム解析技術をご紹介いただきました。

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そして、夕方の特別講演では、日本の新型コロナウイルス研究を牽引する 新進気鋭の研究者 佐藤 佳 東京大学医科学研究所准教授(現 教授)からご講演いただき、 コロナウイルス研究の最前線から今後の展望までわかりやすくご紹介いただきました。
新型コロナウイルス流行のために、残念ながら完全オンライン開催となりましたが、 120名の参加者が活発に質疑応答、Remoによる意見交換を行い、 今後の若手同士が立案する共同研究の発展にもつながることを期待させるConferenceとなりました。

(仁田 亮 大学院医学研究科体構造解剖学分野)


佐藤 佳 先生(東京大学医科学研究所)

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Session1: Chair 今崎 剛
1)「光操作ツールとして無脊椎動物オプシンが持つ利点」 塚本 寿夫 理学研究科生物学専攻 JSTさきがけ
2)「2光子顕微鏡イメージングによる網膜リアルタイム観察の新展開」 橘 吉寿 医学研究科生理学・細胞生物学講座 生理学分野
Session2: Chair 仁田 英里子
1)「iPS細胞研究の変遷~樹立から現在@神戸まで~」 小柳 三千代 医学研究科 iPS細胞応用医学分野
2)「ゲノム三次元構造とその発生動態の理解」 三浦 尚 医学研究科生理学・細胞生物学講座 発生・再生医学分野<理研-連携大学院>
特別講演: Chair 仁田 亮
「新型コロナウイルスの進化 ~これまでとこれから~」 佐藤 佳 東京大学医科学研究所 感染症国際研究センター感染制御系 システムウイルス学分野