Department of Parmacology 2019 Symposium on Molecular Pharmacologyへの参加

令和元年9月18日~9月20日 University of Washington(米国ワシントン州シアトル)

2019年9月18日から9月20日にかけて、米国ワシントン州シアトルにあるワシントン大学(UW)を訪問し、 研究交流を行いました。今回、神戸大学側より、榎本秀樹教授(神経分化・再生学分野)をオーガナイザーとして、 森康子教授(臨床ウイルス学分野)、齊藤泰之講師(シグナル統合学分野)、小谷武徳(シグナル統合学分野)、 千原典夫(脳神経科学分野)、谷口将之(薬理学分野)、小寺澤康文(iPS細胞応用医学分野/食道胃腸外科学分野)、 織田好子(皮膚科学分野)、佐事武(細胞生理学分野)の9名が参加しました。 本学医学研究科がUWを訪問するのは3回目ですが、今回より関西国際空港からシアトルへの直行便の利用が 可能となったため、移動の負担が大幅に減りました。
  9月18日にシアトルに到着後、時差調整を兼ねて市内およびUW周辺の散策を行いました。 UWのメインキャンパスは市内中心部より北に数マイル離れた場所に位置し、 各学部の様々な建物が広大なキャンパス内に分かれて存在しております。 また、周囲は学生街のため比較的治安も良く、比較的リーズナブルに食事や買い物ができる場所が多いです。

発表会終了後は、当センターのアドバイザリーボートの 翌9月19日はUWの薬学部にてUW、本学の研究者がお互いの研究内容の紹介を行いました。 本学からは、榎本、森、齊藤、千原、小谷が口頭発表し、UW側の研究者とのDiscussionを行うとともに 共同研究の可能性についても協議しました。午後には森、齊藤がUW関連施設で世界有数の骨髄移植および 癌の臨床研究施設であるFred Hutchinson Cancer Research Center (FHCRC)を訪問し、 それぞれの関連分野の研究室へ訪問、研究データのDiscussionと今後の共同研究の可能性について話し合いました。 終了後はホテル近くのレストランで、UW側のスタッフや学生と情報交換を行いました。
3日目の9月20日はUWの植物園内にあるWisteriaホールで行われた薬学部のリトリートに参加しました。 最初の口頭のセッションはUW側の準PIやポスドクによる研究発表が行われました。 本リトリートは新学期最初の全体の集まりで、新人研究者向けの研究紹介を兼ねているため、 理解しやすい内容で各研究室の最先端の研究データとその背景となる発想に触れることができました。 その後のポスターセッションは主にUW側大学院生に加え、本学からは、齊藤、谷口、小寺澤、織田、 佐事が発表し、活発な議論を行うことができました。 また千原がUW関連施設である免疫疾患の研究施設であるBenaroya Research Instituteのラボを訪問しました。

今回のUW訪問ですが、前回、前々回と同様にオーガナイザーのBajjalieh博士、Scott博士を中心に非常に素晴らしいホスピタリティを受けました。 滞在中は、天候に恵まれ、初秋の涼しさの中、終始リラックスした雰囲気で活発な議論ができました。 さらに、今回は比較的シニアの研究者を中心とした少人数での参加であったため、海外渡航に慣れた方が多く、 旅先でのトラブルもなくスムーズに全日程を終えることができました。 また、学内の参加者同士での交流を深めることが出来たなど、充実した4日間でした。
一方で、今回の訪問目的の一つである共同研究レベルでの交流に関しては、課題が残るものでした。 実質2日間で具体的に共同研究まで進めるには短いスケジュールであった印象でした。 実際にUWとの話し合いの中で、学生や教員による数ヶ月単位での中期的な訪問も視野に入れたほうが良いとの意見がUW側より提案されました。 最後に、このよう素晴らしい機会を設けてくださいましたCSMIの南センター長に心より感謝の気持ちを申し上げます。

齊藤泰之 生化学・分子生物学講座 シグナル統合学分野 講師