神戸大学医学部附属病院 肝胆膵外科

診療内容

ホーム > 診療内容 > PIHP

PIHP

経皮的肝灌流化学療法は進行肝癌症例でTAE(肝動脈塞栓療法)や抗がん剤動注療法等の従来の治療法では予後の改善が期待できない患者さんを対象にしています。

本法は大掛かりで侵襲性の高かった古典的な肝灌流のコンセプトを塗り替え、肝臓を標的とする新しいタイプの高用量肝動注化学療法で低侵襲、経皮的かつ反復できるのが特徴です。本法は1987年に開発に着手し、1989年に臨床応用に成功しました。

これまでの成績として、進行難治肝癌に対するPIHP全例(199例)における奏効率は58%、5年生存率は15%で、日本発の肝癌新治療として国内外で広く認知されています。さらに肝機能が比較的良好な両葉多発進行肝癌に対しては、減量切除と組み合わせる2段階治療を導入しており、門脈腫瘍栓例が半数以上を占める腫瘍背景において累計91例の奏効率67%、5年生存率は24%%と治療成績はさらに向上し、そのうち23例(25%)の患者さんは腫瘍完全消失が得られ5年生存率69%と高率な長期生存を達成しています。

これらの成績から、減量切除と経皮的肝灌流化学療法を組み合わせた2段階治療は進行肝癌に対する世界的に最も有効性の高い治療法と評価され、国内外施設から多数の患者さんをご紹介頂いています。

さらに近年は、巨大腫瘍や脈管浸潤により肝切除困難な症例に対する術前化学療法としてPIHPを用いており、これまで施行した14例の奏効率は50% (完全奏功1例、部分奏功6例)で進行例はなく、その結果12例に肝切除を完遂しており、難治例に対するさらなる治療域拡大を目指しています。

PIHP写真
PIHPイメージ
図をクリックで拡大します

ページトップへ戻る

Copyright (C) 2009 神戸大学医学部附属病院 肝胆膵外科 All Rights Reserved.