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肝細胞癌に対するPIHP

経皮的肝灌流化学療法 (PIHP) は進行肝細胞がん症例でTAE(肝動脈塞栓療法)や抗がん剤動注療法等の従来の治療法では予後の改善が期待できない患者さまを対象にしています。
本法は大掛かりで侵襲性の高かった古典的な肝灌流のコンセプトを塗り替え、肝臓を標的とする新しいタイプの高用量肝動注化学療法で低侵襲、経皮的かつ反復できるのが特徴です。本法は1987年に開発に着手し、1989年に臨床応用に成功しました。

これまで、進行難治肝細胞がんに対してPIHPを257例施行しており、日本発の肝細胞がん新治療として国内外で広く認知されています。さらに肝機能が比較的良好な両葉多発進行肝細胞がんに対しては、減量切除と組み合わせる2段階治療を導入しており、門脈腫瘍栓例が半数以上を占める腫瘍背景において累計108例の奏効率67%、5年生存率は22%と良好な成績を認めており、そのうち25例(26%)の患者さまは腫瘍完全消失が得られています。

これらの成績から、減量切除と経皮的肝灌流化学療法を組み合わせた2段階治療は進行肝細胞がんに対する有効性の高い治療法と評価され、国内外施設から多数の患者さまをご紹介頂いています。

PIHP

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