医局からのお知らせ

  • 2024.04.04
  • お知らせ
  • 【研究成果】 高田 健司らの症例報告が日救命医療会誌に掲載されました

  • takatacase.png高田 健司, 大野 雄康*, 高山 和之, 山田 勇, 小谷 穣治. 非気管挿管下に実施した内視鏡下副鼻腔手術中に陰圧性肺水腫を発症した一例. 日救命医療会誌. 2024;38:1-12.
    *corresponding author

    陰圧性肺水腫(negative pressure pulmonary edema, 以下NPPE)は,上気道閉塞や過度の吸気努力により,肺毛細血管の透過性亢進が起こり発症する肺水腫です.周術期におけるNPPE の既報は,気管チューブ抜去に関連したものがほとんどであり,非気管挿管下の手術中にNPPE を発症した報告は非常にまれです。
    今回当科の高田らは、鎮静、局所麻酔下に実施した内視鏡下副鼻腔手術中にNPPEを発症し、集中治療を要した症例を報告しました高田らは系統的なliterature reviewも施行し、類似報告との比較検討から本症例のclinical implicationを強める努力もしています。鎮静・非気管挿管下の手術では、誤嚥を契機にNPPEのような重篤な呼吸器合併症が起こりうることに注意を喚起する重要な一例と考え、紹介させていただきます。
    本研究結果は以下のリンクからご覧になれます:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsccm/38/0/38_1/_article/-char/ja


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