医局からのお知らせ

  • 2021.06.22
  • お知らせ
  • 【研究成果】中西 信人らの研究成果がJournal of Clinical Medicine (2021) に掲載されました

  • Nakanishi N, Inoue S ,Tsutsumi R, Akimoto Y, Ono Y, Kotani J, Sakaue H, Oto J. Rectus Femoris Mimicking Ultrasound Phantom for Muscle Mass Assessment: Design, Research, and Training Application. J. Clin. Med. 2021; 10: 721.

    骨格筋萎縮は、患者の生命予後および機能予後に関連する、重要な問題です。集中治療室などで骨格筋萎縮を無侵襲的にモニタリングできる、筋エコーがその評価法として最近注目を集めています。しかし、まだ普及は十分といえずトレーニングの方法も開発されていませんでした。
    今回、当科の中西らは一流の医学・看護教育教材作成会社である京都科学 (https://www.kyotokagaku.com/jp/)とコラボレーションし、骨格筋エコートレーニングのためのファントムを開発しました。
    まず角度、プローブを当てる強さ、傾斜、エコーデバイスなどの条件をさまざまに変えて、開発されたファントムが正しく骨格筋の厚さ、横断面積を再現できるか確認しました。次に、様々な職種の医療従事者 (ボランティア) がこのファントムを使ってトレーニングを行ったところ、筋エコー評価の正確性が向上しました。
    重症患者の機能予後改善に注目が集まるなか、骨格筋モニタリング、筋エコーの重要性は増しています。本研究は筋エコーのトレーニング法を提唱した、意義ある成果と考えます。

    本研究結果は以下のリンクからご覧になれます:
    https://www.mdpi.com/2077-0383/10/12/2721/htm

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