シンポジウム「イメージング技術の融合による医学・生命科学の新たな地平の開拓」
H30.2.9
神戸大学医学部会館 シスメックスホール
H30年2月9日、神戸大学医学部会館 シスメックスホール においてAMED主催のシンポジウム「イメージング技術の融合による医学・生命科学の新たな地平の開拓」がCSMI共催で開催されました。


先端医療振興財団の鍋島陽一先生および神戸大学の高井義美先生のご支援を受け、日本国内で最先端のイメージング技術を駆使して医学・生命科学研究を推進されている諸先生方にご講演いただき、討論する機会を設けました。原子レベルから個体レベルまで、動的世界から静的世界まで、そして基礎生物学から臨床応用まで、これほど多種多様な技術を持つ一流研究者が一堂に会するシンポジウムを開催する事ができたことは非常に有意義であったと感じています。日本人研究者の底力を改めて感じるとともに、これら多様なイメージング技術の融合により、日本発の医学・生命科学研究のノーベル賞級のブレークスルーを起こすことができるのではないかと強く感じる事ができたシンポジウムでした。この場を借りて、ご支援いただいた方々、また遠方よりご参集頂いた講演者の先生方に御礼申し上げます。
オーガナイザー 仁田 亮
この度、AMED老化メカニズムの解明・制御プロジェクトシンポジウムのオーガナイザーを生体構造解剖学 仁田亮先生とつとめさせていただきましたので、ご報告いたします。高齢化社会を迎える我が国にあって老化を担うメカニズムを解明することが喫緊の課題となっております。これらのメカニズムを解明する手法として近年めざましい発展を遂げる光学技術を用いることは必須であると考えられております。そのような背景を踏まえ、本シンポジウムではミクロからマクロさらに臨床応用の可能性までを議論するために階層的な陣容で最先端を走る先生方にご講演を頂戴いたしました。ミクロのレベルではクライオ電子顕微鏡での解析からの創薬の可能性、新規化学発光・蛍光物質を用いた診断薬の創出、また超解像電子顕微鏡を用いた微細構解析などについてご講演いただきました。またマクロのレベルでは光音響顕微鏡などの利用を議論し、さらに臨床分野においては最新の内視鏡による診断・治療の可能性や眼科治療について討論を交わしました。どの講演者においても白熱した議論が進み、現在のイメージング分野の注目度の高さをうかがわせる内容であったと思います。今後皆様のご支援を賜りながら積極的な異分野交流を進め、本領域の発展に微力ながら貢献できればと考えておりますのでご指導の程何卒よろしくお願い申し上げます。
オーガナイザー 和氣 弘明