入局案内

神戸大学の
皮膚科の魅力

皮膚科が対象とする臓器は人間最大の臓器である「皮膚」です。皮膚は外の世界とのインターフェイスであり、外の世界から内臓を守るバリアでもあります。皮膚に起こる全ての事象を我々は診療の対象としています。腫瘍・免疫・アレルギー・膠原病・血管性病変・神経病変・付属器疾患・感染症・先天性疾患・代謝異常・老化、などなど…、さまざまな症状・病変に、ある時は内科医・病理医として、ある時は外科医として、またある時は研究者として対応していきます。学ばなければならない事は非常に多く、皮膚科は決して楽で簡単な科ではありません。しかし皮膚は、一生学び続けることができる、毎月のように新しい気付きや発見がある、決して飽きることがない、魅力的な診療対象です。勉強すればするほど、皆さんも皮膚という臓器の奥深さに取りつかれていくことと思います。

ひとりひとりの患者さんを大切に

ひとりひとりの患者さんを大切にすることで、さまざまな学びを得ることができます。皮膚科医として成長していくために最も必要とされるのは、「積極的に自ら学び、成長していきたいという意志と力」です。与えられること、教えられることをただ待つのではなく、自ら学び、調べ、挑戦してください。私たちはそれを全力でサポートします。学会発表や論文執筆を通じて、ひとつひとつの症例を深く学んでいくことができます。関連病院間での研究会・CPC・症例検討会等も頻繁に行われており、多くの経験豊富な先輩医師の意見を聞いて解決していくことができます。多くの症例を経験し、内科・外科・病理の知識と手技を自ら調べて学ぶことに加え、後輩を指導することを通じて、是非自らの学びを深めて下さい。診療と教育の経験を積んでいくことで、専門医もスムーズに取得できると思います。

豊富で多彩な関連病院

兵庫県、大阪府下の24病院に常勤医師を派遣しており、神戸市内ではほぼ全ての有力病院を関連病院としています。当科の方針として、いわゆる「一人医長」病院を作らない様にしており、極力複数の医師を常勤で派遣しています。複数の医師で勤務することにより入院、手術など医療の幅が広がり、また夏季休暇などへの対応もスムーズに行う事ができます。関連病院の中には癌領域での兵庫県立がんセンター、免疫・アレルギー領域での西神戸医療センター、救急領域で有名な中央市民病院など、特色を持ち全国的にも有名な病院が多数あり、必ず有意義な研修が送れるものと考えます。勤務病院の選択は毎年全教室員にアンケートをとり、可能な限り希望に沿えるようにしています。全員の希望を常に適えることは残念ながらできませんが、10年、20年を経て振り返った時に、公平で有意義なキャリアであったと思っていただけるように、できる限りの調整を行っています。

臨床と研究の融合

皮膚科は臨床と研究の距離がとても近い診療科です。患者さんとの協力を通じて、生検組織の解析から新たな疾病形成機序の解明に至ったり、新たな治療法の提案に至ったり、ということを実現してきました。研究を通じて患者さんにbenefitを還元し、当科ならではの診断・治療を通じて、「先生に出会えて良かった」と感じていただけることは、なによりの喜びになります。是非、臨床だけでなく基礎研究の楽しさにも出会って欲しいと思います。大学院への進学は、一人一人の目標や家族の状況などに合わせて総合的に対応しています。国内留学や海外留学の希望についても随時相談に乗っています。

海と山に囲まれた神戸は都市機能と自然が融合したとても住みやすい街です。全国屈指の住環境に恵まれているこの地で皮膚科医としてのキャリアを始めませんか?まずは一度気軽に見学に来て下さい。

入局に関する
お問い合わせ先

入局や進路の相談を随時受け付けています。希望される方は下記メールアドレスに連絡ください。
ご質問、見学希望についても、メールにてお問い合わせください。(見学は原則として火曜日となっています。)

【所在地】
〒650-0017 神戸市中央区楠町7-5-1
神戸大学大学院医学研究科 内科系講座皮膚科学分野(外来棟6F)
電話 078-382-6134 FAX 078-382-6149

お問い合わせ
(入局や進路の相談、見学)
E-mail

dermatol@med.kobe-u.ac.jp

担当者:診療科長補佐 藤原 進
/ふじわら すすむ

医局関連の相談窓口になります。患者の方からの治療や診断についての相談は出来ませんのでご了承ください。

先輩の声

  • Voice 1

    医員(2021年度入局)

    皮膚科を選んだ理由は?

    最初は小児科志望だったのですが、神戸市立医療センター中央市民病院で初期研修をしていた際に、救急外来で縫合する機会が多く、うまく傷を縫えるようになりたい!と思ったのがきっかけです。同病院の皮膚科でも研修させていただき、皮膚科の先生方が大変優しく、楽しかったので皮膚科が志望科の一つになりました。皮膚科・形成外科・小児科の3つで悩んだ結果、最後はあみだくじで決めました!

    仕事のやりがいを感じるときは?

    私は壊死性筋膜炎の患者さんを担当することが多いので、患者さんの足を救う仕事は非常にやりがいがあります。緊急で運ばれてきた患者さんを手術して、傷が徐々にきれいになっていって、最後は笑顔で退院される姿を見ると、毎日大変ではありますが、皮膚科医になってよかったなあと思います。

    来年度から大学院へ
    ご入学予定とのことですが、
    大学院入学を希望された理由や
    今後の抱負を教えてください

    もともと研究に興味があったのですが、前職場である中央市民病院皮膚科部長の長野先生から「君は大学院に向いている。」と言っていただき、久保教授からも強い勧誘を受けたので入学することを決めました。基礎研究を通して臨床とは別の視点から皮膚科を勉強したいと思います。機会があれば留学もしてみたいです!

    職場の環境はいかがですか?

    上の先生方はフレンドリーで相談しやすく、下の先生達もみんな仲良く、わいわい楽しく仕事をしています。‘たこ部屋’と呼ばれる若手医師の医局部屋で仕事の合間にみんなで談笑する時間はいい息抜きになっています。

    入局希望者に向けてのメッセージ

    皮膚科医になるまでは「皮膚科ってラクな科でしょ?」って思っていました。でも皮膚は人体最大の臓器です。アレルギー、感染症、自己免疫疾患、悪性腫瘍、外傷等様々な分野を学ばなければならず、決してラクな科ではありません。でもその分、いろんな選択肢があります。外科も内科もいろいろチャレンジしたい方にお勧めです!

  • Voice 2

    医員(2022年度入局)

    皮膚科を選んだ理由は?

    もともと親族に皮膚科医がいて慣れ親しみがありました。最終的に皮膚科を選んだ大きな理由は、内科・外科・病理の多面的な診療ができること、患者さんと一緒に治療の経過を共有しやすいところが決め手でした。

    仕事のやりがいを感じるときは?

    患者さんと皮膚疾患について、時には悩みながら、ともに治療目標に向かって治療を行うことで、満足のいく結果が得られた際にやりがいを感じます。具体的には、難治と言われていた湿疹が外用指導のみで改善が得られたときが一番記憶に残っています。

    職場の環境はいかがですか?

    大学病院ならではの忙しさはありますが、相談しやすい上級医の先生方や同世代の先生方が多く、働きやすい環境ではあると思います。些細な疑問も上級医に質問・相談しやすく、適切な指導を受けることができます。

    大学院への進学について興味があると伺いましたが、その理由について教えてください

    もともと臨床が好きなのですが、研究というこれまであまり触れてこなかった世界にチャレンジしてみるのも良いかと思ったからです。

    今後の抱負を教えてください

    皮膚科の世界は奥が深く、勉強してもまだまだ足りないことが多いため、臨床はもちろん、基礎的な面からも幅広く疾患理解を深められるように、より一層毎日の勤務に励んでいきたいと思います。

    入局希望者に向けてのメッセージ

    皮膚科の世界でこれから一緒に頑張れることを願っています。少しでも気になる方は冷やかしになっても結構ですので是非一度見学にいらっしゃってください。

  • Voice 3

    医員(2023年度入局)

    皮膚科を選んだ理由は?

    幼少時より皮膚科に通っていて、最も身近な診療科であり、自身の経験をもとに患者さんに寄り添って診療したいという思いがありました。また、皮膚科はアレルギーなどの内科的な分野や、皮膚腫瘍などの外科的な分野など皮膚科の中でも幅広い分野がある点が魅力的でした。

    仕事のやりがいを感じるときは?

    皮膚は最も目に見えてその変化がわかる臓器です。治療によって日に日に良くなっていく様子がわかると嬉しくなりますし、患者さんに「かゆくなくなった」、「きれいになった」と笑顔で感謝されるときにやりがいを感じます。

    職場の環境はいかがですか?

    皮膚科1年目でわからないことだらけでしたが、入院患者は複数の医師で担当するシステムで気軽に先輩や上の先生に相談できる環境になっています。また、フレッシュマンへの講義や模擬外来などの教育環境も充実していると感じます。

    今後の目標を教えてください

    いまは勉強と経験を積み、専門医取得が目標です。

    入局希望者に向けてのメッセージ

    皮膚科は繊細で多岐にわたる分野であり、患者さんのQOLを左右する重要な役割を担っています。神戸大学病院では様々な症例を経験でき、先輩や上の先生とも気軽に相談できる環境が整っています。皮膚科は日々進化している分野です。学び合い、共に成長していきましょう!

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