図5:下眼瞼除皺術(※クリックで拡大)
皮膚のたるみがひどくなり、余っている場合には除皺術(じょすうじゅつ)で皮膚のたるみを取ってあげることが有効です。
睫毛の生え際付近の皮膚を切除することで、皮膚のたるみを減らす手術です(図5−②)。
皮膚の切除をより有効にするためには、眼輪筋の裏=眼窩隔膜の表面で剥がしてやり、しっかりと余った皮膚を伸ばしてやります。その際に、眼窩隔膜を切開して、眼窩脂肪を除去することも可能です。
余った皮膚を切り取るだけでは、皮膚が重力に負けて再びたるんでしまうので、眼輪筋を引き上げるように縫い縮めて、リフトアップ効果を高めることも可能です(図5−③)。
この手術の良いところは、皮膚のたるみを取れるところです。
皮膚に傷が残るのですが、ほとんどの患者さんで綺麗に治ってくれる部位です。
ただし欲張って皮膚をたくさん取りすぎると、下まぶたが外反して、「あっかんべぇ」のようになってしまいますので注意が必要です。
ダウンタイムはそれなりに必要で、抜糸までに1週間必要です。
皮下出血も生じるため、2週間くらいまではお化粧しないと目立つかもしれません。