図6:眼窩脂肪移動術(※クリックで拡大)
目袋の膨らみがひどく、なおかつ目袋の下にできる溝が深い、さらには皮膚のたるみもひどいような場合、眼窩脂肪移動術が有効です。
この手術は余っている眼窩脂肪を、凹んでいる目袋の下の溝に移動させるものです(図6−②)。
まぶたの裏側から行う方法もあるのですが、皮膚を切開して行うことで、皮膚の切除(図6−①)と眼窩脂肪の移動(図6−②)が同時に行うことができます。
その結果、皮膚を切除することで皮膚のたるみは改善し、眼窩脂肪を眼窩隔膜の中から出してやることで目袋の膨らみは改善し、眼窩脂肪を移動させることで陥凹も改善します(図6−a,b,c)。
理にかなった手術ですので魅力的ですが、もちろん長めのダウンタイムも必要ですし、場合によっては下まぶたの外反(あっかんべぇの状態)などの合併症のリスクもあります。