HOMEコラム一覧大学病院ではたらく美容外科医のコラム

 大学病院ではたらく美容外科医のコラム 


術後の入浴について

手術を受けた後、どれくらいからお風呂に入れるのでしょう?
気になりますよね。
もちろん手術の種類にもよりますし、術者の考え方にもよりますので、一概には言えないのですが。
当科での考えを、まずは顔の手術について説明します。
※ここでは、あくまで一般的なお話をします。術後のケアは、手術の種類だけではなく、患者さんごとに変わるものです。必ず主治医の説明に従ってください。

まぶたの手術
美容外科では二重の手術から眼瞼下垂、下まぶたのたるみ取りと、色々な種類のまぶたの手術があります。
当科では、ほとんどのまぶたの手術で翌日からの洗顔を許可しています。
シャンプーを使った洗髪やシャワーも大丈夫です。
石鹸を泡立てて、指の腹で優しく傷口を洗ってあげてください。強く擦ることは絶対にダメです。
清潔なタオルで、優しく水分を拭き取った後に、処方された軟膏を傷口に塗ってあげてください。
腫れがひどくなると困るので、温かい浴槽に浸かるのは、抜糸まで我慢してください。

鼻の手術
鼻の手術にも色々と種類があります。
ほとんどの手術は、鼻の穴の中の傷と、ほんの少しの皮膚の傷で済みます。
傷だけを考えると、まぶたと同じように、やはり翌日から洗顔、シャワーは心配ありません。
ただし問題があります。
ほとんどの鼻の手術では、手術の終了時に圧迫防止のために絆創膏(テープ)を貼ったり、ギプスを当てます。このテープとギプスはとても大事なものなので、外されると困るのです。そのため3日間は拭くだけにしていただいた方が無難です。
もしどうしても洗顔を希望される場合には、ギプスの当て方、もしテープが剥がれた場合の処置を指導しますので、理解してご帰宅ください。
やはり腫れがひどくなると困るので、温かい浴槽に浸かるのは、抜糸まで我慢してください。

フェイスリフト
糸のリフトの場合は、当日からでもシャワーは心配ありません。
当科で主に提供しているのは、SMASリフトという手術なので糸のリフトとは事情が異なります。
まず翌日までは、皮膚の下に血液がたまらないように、シリコンの細い管を留置しています。この管が抜けるまでは洗顔はできません。抜いた翌日から洗顔、洗髪を許可しています。
術後は包帯や、サポーターをしっかりと巻いていただきますが、洗髪後にはしっかりと巻き直してください。

いかがでしょうか?
実際に手術を受けるまでは、想像できないしれません。
抜糸までたかが1週間ですが、多くの方は初めての経験で、不安は大きいと思います。
遠慮することなく、何でも質問して、手術に臨むようにしてください。


神戸大学大学院美容外科フェイスブックアイコン神戸大学病院美容外科ツイッター
Page Top