AGA(男性型脱毛症)は、男性では思春期以降に発症し症状が進行します。現在では原因解明が進み治療出来る可能性が高くなってきました。AGAの原因のひとつは、男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)が脱毛部に対し高濃度に分泌されることによって起こるといわれています。 DHTは、前頭部や後頭部の毛髪に関して成長期を短縮させる働きがあります。成長期が短くなった毛髪は長く太く成長することができず毛髪は細く産毛の様になり、結果的に生えなくなってしまいます。AGAの治療はこのヘアサイクルを正常化させる治療です。
また、AGAは男性だけの症状ではありません。女性でも同様の症状がある事が知られており、これは『女性男性型脱毛症』と言われています。女性のAGAの場合、症状は30歳代から出現する事が多く、頭部全体にび漫性に見られる事が特徴です。
男女いずれの場合も、症状が進行した状態が長期間続くと回復する事が困難になる場合がありますので、早めに治療を開始することが大切です。
・男性のAGAの場合、外用薬と併せて『プロペシア®』という内服薬の治療を行います。
・プロペシア®はAGAの治療薬としてFDA(米国食品医薬品局)に認可されいる薬剤です。
・プロペシア®は細胞内のDHTを減少させ、ヘアサイクルを正常化する作用があります。
・毛髪の終始期は数ヶ月あり、成長期であっても一ヶ月で伸びる量は1cm程度です。治療の効果を
判断するためには最低三ヶ月、通常は半年以上治療を継続していただく必要があります。
※内服薬は院外処方となります。料金は目安です。調剤薬局により料金が異なり、調剤基本料や薬学管理料等も加算されます。詳しくはご利用の調剤薬局でご確認ください。
◆お願い◆ 当科では男性型脱毛症及び女性男性型脱毛症の治療のみを行っております。診療の上で円形脱毛症等、他の脱毛症と診断された場合には皮膚科の受診をお勧めさせて頂くことがございますのでご了承願います。