CMX

R4年度 新規メンバー

中村 誠

外科系講座眼科学分野 教授

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小職は2013年11月から現職を拝命しています。今年度から、感覚器研究プラットフォームの一員となりました。小職自身の専門は緑内障、神経眼科で、視覚分野のneuroscienceの研究を行っています。特にエネルギー基質ならびに細胞内シグナル伝達物質としての乳酸の輸送ならびに代謝と網膜・視神経変性の関連に着目し、遺伝子改変動物、二光子顕微鏡、網膜電図、メタボローム解析など、CMXと自身の分野が得意とする研究手法を駆使して、難治網膜・視神経変性疾患の病態解明と治療法の創出を目指しています。

また、各種厚労省難病研究班に所属し、眼難病疾患のレジストリや疾患特異的iPS細胞を用いた病態解明と創薬研究も行う一方で、医工連携にも積極的に関り、企業との経皮膚電気刺激治療や携帯式電子瞳孔計の開発を行っています。CMXの他のセクションとの連携をより密にし、外界からの情報の80%を占めると言われる視覚を脅かす様々な疾患対策に邁進していきます。

矢野 育子

内科系講座薬剤学分野 教授

2018年10月より薬剤学分野(附属病院薬剤部)教授を拝命しております。研究室のテーマは、薬物治療の個別化・最適化に向けた臨床薬理学的研究です。具体的には、科学的な薬物投与設計のためのクリニカルファーマコメトリクス、パーキンソン病発症機構の解明と治療薬候補の探索、分子標的型抗がん薬の副作用メカニズムの解析と新規予防法の開発等を行っております。

私自身は大学院生時代から薬物動態解析を専門としており、薬物血中濃度や薬効データを用いた母集団解析をはじめとしたモデル&シミュレーション研究を行っています。最近では、コンピュータサイエンスの発展とともに、精密医療(Model-informed precision dosing: MIPD)やデジタルツインとして注目されています。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。