神戸大学と兵庫県との連携による
地域医療を担う医療人材の一貫した教育研修
神戸大学医学部附属地域医療活性化センターは、神戸大学と兵庫県が一体となって、地域医療を担う医療人材の卒前から卒後に至る一貫した教育研修を担うことにより、へき地を含めた県内津々浦々の医療機関に勤務し、地域の医療充実に邁進する優れた医療者を養成することを大きなミッションとして、2014年4月に設立しました。
センター内には、神戸大学大学院医学研究科地域社会医学・健康科学講座医学教育学分野地域医療教育学部門及び地域医療支援学部門が入り、兵庫県地域医療支援センター(詳細はこちら)と連携して、地域医療の教育研究や県養成医学生のサポート、県養成医のキャリアパス支援を行います。
また、地域医療の充実につながる医療従事者の人材育成等に寄与する目的で、様々な支援等を行う部署として、臨床基本技術トレーニングセンター、病理診断技術トレーニングセンター、先端外科医療・内視鏡トレーニングセンター、遠隔画像診断支援センター、エキスパートメディカルスタッフ育成センター、歯科医療トレーニングセンター、D&Nplusブラッシュアップセンター、医療情報連携分析センター、臨床研究推進センター(医療機器シーズ創出育成ユニット)を設置しました。
これらの他に、講演会やセミナーが開催できる研修室を設けています。
構成組織と相関関係図
施設紹介
- 臨床基本技術
トレーニングセンター - 当センターは、技術トレーニングコーナーと模擬病室からなっています。前者には各種のシミュレーターが設置され、後者の模擬病室(2床室)には、モニター室から遠隔操作可能な高性能生体シミュレーターが設置されていて、様々な臨床実技訓練を行うことができます。
- 臨床基本技術
トレーニングセンターHP
- 病理診断技術
トレーニングセンター - 当センターでは、病理診断学ならびに標本作製・染色技術の様々な教育を行います。染色ラボでは高度な免疫染色技術を駆使し、実際の染色を体験し、学ぶことが出来ます。
組織診断教育室では、多数の顕微鏡により実際の検鏡による研修、またバーチャルスライドによる組織実習も可能です。様々な病理のセミナーにも利用が可能です。
- 先端外科医療・内視鏡
トレーニングセンター - 県養成医・養成医学生を含む県下の医療機関の医師・医療スタッフの生涯教育・トレーニングのウェット・ラボとして、腹腔鏡や消化器内視鏡をはじめとし、先進医療(診断・手術)のトレーニングが可能です。
- 先端外科医療・内視鏡
トレーニングセンターHP
- 遠隔画像診断支援センター
- 県内の医療機関とネットワークをつなぎ、CT、MRIなどの医療画像を送信してもらい、画像所見をレポートとして医療機関へ返却することを行っています。また蓄積された画像をもとに、県内の医療関係者や学生への教育を行っています。
- 詳細はこちら
- エキスパート
メディカルスタッフ育成センター - 兵庫県下の病院に勤務するメディカルスタッフの生涯教育の一環として、それぞれの専門領域における卓越した知識と技能を獲得するための研修コースを行いチーム医療実践のリーダーとして地域医療に貢献できる人材を育成します。
- エキスパート
メディカルスタッフ育成センターHP
- 歯科医療トレーニングセンター
- 歯科医療に関する生涯教育を目的としています。特に、復職を希望する女性歯科医師を対象として、最新の歯科医療の知識と技術を身に付けることを目指した女性歯科医師復職支援プログラムを実施しています。
- D&Nplus
ブラッシュアップセンター - 妊娠、出産、育児、介護からの職場復帰を目指す神戸大学医学部附属病院に勤務する全職員(関連病院に勤務する医師を含む)、医学部・医学研究科学生の妊娠・出産・育児、介護と仕事の両立を支援し、ワークとライフ双方の充実を図り相乗効果を目指します。
- D&NplusブラッシュアップセンターHP
- 医療情報連携分析センター
- 神戸大学医学部附属病院と地域医療機関、地域医療機関相互の医療連携、ネットワーク化を医療情報管理の側面から支援することを目的としています。
- 臨床研究推進センター(医療機器シーズ創出育成ユニット)
- 当部門では、医薬品、医療機器、健康関連製品のシーズ(種)探しや、信頼性の高い評価技術の開発などを行っています。また特に健康科学分野に関しては、地域への情報発信拠点として地域医療への貢献を目指します。
- 臨床研究推進センターHP
- 医学教育学分野 地域医療教育学部門
- 地域医療教育を担当しています。地域医療は「地域住民が抱える様々な健康上の不安や悩みをしっかりと受け止め、適切に対応するとともに、広く住民の生活にも心を配り、安心して暮らすことができるよう、見守り、支える医療活動」と定義され、地域包括ケアシステムの構築がその実践に欠かせません。各地域で、医療・介護・予防・生活支援・住居の継続的で包括的なネットワークの推進が求められています。当部門は、それを担う人材の育成に努めています。さらに、当部門は、兵庫県地域医療支援センターの機能を担う(一部)という、とてもユニークな特徴を持っています。担当部署と協働して、兵庫県養成医学生(神戸大学、自治医科大学、兵庫医科大学、岡山大学、鳥取大学)・医師の教育、研修、支援、キャリア形成の構築を行っています。当部門は、行政と教育機関が協働して互いの長所を活かした地域医療人材育成の新たな取り組みにも挑戦しています。
遠隔画像診断支援センター
遠隔画像診断支援センターでは、県内の医療機関とネットワークをつなぎ、CT、MRI、核医学検査などの医療デジタル画像を送信してもらい、それらの画像所見をレポートとして医療機関へ返却することを行っています。
近年の医療の進歩はめざましく、特にCT、MRIといった医療画像機器の発達により、どこにいても最先端の画像検査を受けることが可能となりました。しかし画像を読影する放射線科診断医の数は圧倒的に不足しており、最新の画像機器を持ちながら放射線科診断医がいない施設が多く存在しており、必ずしも医療の質の向上にはつながっていない現状があります。一方で、IT関連の進歩も著しく、医療用画像のような大容量データの送受信が簡単に行えるようになり、しかも安全性の高いネットワークシステムの構築も可能となりました。
遠隔画像診断支援センターでは、兵庫県内の放射線科診断医が不在の医療機関を中心に、安全性の高いネットワークを構築し、質の高い画像診断レポートを提供し、兵庫県内の医療の質の向上にお手伝いさせて頂いています。
さらに、兵庫県の養成医をはじめとする医療従事者、医学生、看護学生等の教育の受け皿としての役割をもち、蓄積された画像をもとにして指導医から画像診断学を直接学ぶことができます。
センター長からのメッセージ
案内図
3階
- A
- 病理診断技術トレーニングセンター
- B
- 遠隔画像診断支援センター
- C
- 地域社会医学・健康科学講座
2階
- A
- 研修室(多目的ホール)
- B
- 研修室(セミナー室)
1階
- A
- 地域医療活性化センター管理事務室
兵庫県地域医療支援センター
- B
- 臨床研究推進センター
(医療機器シーズ創出育成ユニット)
- C
- センター長室
- D
- D&N plus ブラッシュアップセンター
地階
- A
- 先端外科医療・内視鏡トレーニングセンター
- B
- 臨床基本技術トレーニングセンター
多目的ホール等の利用について
- 利用可能な部屋
- 2F 多目的ホール(収容人数144名)
- 2F セミナー室1~11(収容人数10名程度/1室)
- B1 臨床基本技術トレーニングセンター
- B1 模擬病室
予約
管理事務室窓口または電話(内線5641・3766)で受付します。
予約後に「神戸大学医学部地域医療活性化センター多目的ホール等使用願」を提出してください。
※様式の送付方法及び送付先は窓口または電話でご確認ください。
使用料について
主催者が学外者の場合は、使用料が発生します。
詳細について
管理事務室に電話(内線5641・3766) でお問い合せください。
アクセスマップ
交通アクセス
- 電車利用
- JR「神戸」駅下車 徒歩約15分
- 神戸高速鉄道「高速神戸」駅下車 徒歩約10分
- 神戸市営地下鉄「大倉山」駅下車 徒歩約8分
- バス利用
- JR「神戸」駅前より神戸市バス110系統または112系統に乗車 約5分 「楠町6丁目」バス停下車
- タクシー利用
- JR「神戸」駅前より 約5分
- JR「新神戸」駅前より 約15分
自家用車利用
- ・大阪方面から
- 阪神高速3号神戸線「京橋出口」で下車、国道2号線を西向直進し、東川崎交差点で右折、国道428号線(有馬街道)を北向直進
- ・姫路・明石方面から
- 阪神高速3号神戸線「柳原出口」で下車、国道2号線を東向直進し、東川崎交差点で左折、国道428号線(有馬街道)を北向直進