ご紹介いただく医療機関の先生方へ
当科では、良悪性を問わず、消化管に関わるあらゆる疾患の治療を行っております。
疾患の状態にもよりますが、初診時から手術までの検査期間の目安は約2~3週間です。
迅速に治療を開始できるように、心がけています。
ご紹介いただきます際には、当院の地域連携部門である「患者支援センター」から受診予約をお願いいたします。
患者支援センター(神戸大学医学部附属病院ホームぺージ内)
(紹介予約申込書、セカンドオピニオン予約申込書をダウンロードできます)
【患者支援センターの業務内容】
- 地域医療機関からの紹介予約FAX受付
- セカンドオピニオン外来の予約受付
- がん地域連携パス
- 地域連携セミナー など
【患者支援センターお問い合わせ】
Tel |
078-382-5264
受付時間:平日8:30-17:00 |
Fax |
078-382-5265
受付時間:平日8:30-19:00、土曜9:30-12:30(24時間受信可) |
外来診療担当表(初診 / セカンドオピニオン外来)
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月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
担当医 |
後藤 |
掛地教授
(第1,3,5週) |
掛地教授 |
担当医 |
金治
(第1,3,5週) |
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金治
(第2,4週) |
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長谷川
(第2,4週) |
臨床試験・治験
当科は、新たな治療法の開発や患者さんの予後向上を目的とした、全国規模の臨床試験・治験に積極的に参加しています。
食道
- 高度リンパ節転移を有するHER2陽性胃・食道胃接合部腺癌に対する術前 trastuzumab併用化学療法の意義に関するランダム化第II相試験(JCOG1301C)
- 術前DCF療法を施行した食道癌患者における術後補助療法としてのニボルマブの有効性と安全性を検討する第II相試験
- National Clinical Databaseによる食道癌全国登録を利用した食道癌術後補助療法としてのニボルマブの安全性と有効性に関する観察研究
- 食道癌手術における頸部吻合部ドレーン留置の有用性に関する試験
胃・十二指腸
- 「切除不能進行・再発胃癌を対象としたS-1/シスプラチン併用(CS)療法とドセタキセル/シスプラチン/S-1併用(DCS)療法のランダム化第Ⅲ相試験」の附随研究 化学療法を施行した進行胃癌におけるバイオマーカーに関する研究(JCOG1013A1)
- 切除不能進行・再発胃癌を対象としたS-1/シスプラチン併用(CS)療法とドセタキセル/シスプラチン/S-1併用(DCS)療法のランダム化第III相試験の予後因子解析に関する附随研究(JCOG1013A2)
- 高度リンパ節転移を有するHER2陽性胃・食道胃接合部腺癌に対する術前 trastuzumab併用化学療法の意義に関するランダム化第II相試験(JCOG1301C)
- JCOG1302A2:進行胃癌に対する術前病期診断による予後予測能についての附随研究(JCOG1302A)
- 病理学的Stage II/IIIで“vulnerable”な80歳以上の高齢者胃癌に対する開始量を減量したS-1術後補助化学療法に関するランダム化比較第III相試験(JCOG1507)
- 局所進行胃癌における術後補助化学療法に対する周術期化学療法の優越性を検証することを目的としたランダム化比較第III相試験(JCOG1509)
- 漿膜下浸潤及び漿膜浸潤を伴う進行胃癌を対象とした大網切除に対する大網温存の非劣性を検証するランダム化比較第III相試験(JCOG1711)
- 大弯に浸潤する胃上部進行胃癌に対する腹腔鏡下脾温存脾門郭清の安全性に関する第II相試験(JCOG1809)
- cT1-2N0-2胃癌におけるロボット支援下胃切除術の腹腔鏡下胃切除術に対する優越性を検証するランダム化比較試験(JCOG1907)
- HER2陽性進行・再発胃癌に対するトラスツズマブBS「NK」とS-1+オキサリプラチン併用療法もしくはカペシタビン+オキサリプラチン併用療法に関する第Ⅱ相臨床試験(KSCC1802)
- 末梢血中RNA を用いた進行再発胃癌における免疫療法の治療効果予測因子の探索
- DELICATE study (Duodenal stump leakage after gastrectomy for gastric cancer: a multicenter retrospective study)胃癌術後十二指腸断端縫合不全に関する多施設調査
- 胃癌StageIIIの術後Docetaxel+S1(DS)療法後早期再発症例に対するRamucirumab+Irinotecan併用療法第II相多施設共同臨床試験(OGSG1901)
- 術後補助化学療法中または終了後早期に再発した胃癌に対する CapeOX+ ニボルマブ療法の第Ⅱ相試験 ( JACCRO GC-11( FirSTAR試験))
- National Clinical Database (NCD) システム上での全国胃癌登録のデータベースの構築
- 再発高リスク消化管間質腫瘍に対する完全切除後の治療に関する研究(STAR ReGISTry )の追跡調査
- 漿膜浸潤胃癌症例を対象とした術後補助化学療法のFactorial Design によるランダム化比較試験:フッ化ピリミジン単独とPaclitaxel→フッ化ピリミジン逐次併用の比較およびUFTとTS-1の比較」バイオマーカー付随研究
大腸
- Stage III治癒切除大腸癌に対する術後補助療法としてのアスピリンの有用性を検証する二重盲検ランダム化比較試験(JCOG1503C)
- 「再発リスク因子」を有するStage II大腸癌に対する術後補助化学療法の有用性に関するランダム化第III相比較試験(JCOG1805)
- 局所切除後の垂直断端陰性かつ高リスク下部直腸粘膜下層浸潤癌(pT1癌)に対するカペシタビン併用放射線療法の単群検証的試験(JCOG1612)
- 直腸癌局所再発に対する術前化学放射線療法の意義に関するランダム化比較第III相試験(JCOG1801)
- 再発低リスク大腸癌に対するレスインテンシブサーベイランスの単群検証的試験(JCOG1915)
- 切除不能進行・再発大腸癌に対する二次化学療法におけるFOLFIRI療法と併用するVEGF阻害薬(ベバシズマブ、ラムシルマブ、アフリベルセプト)の選択に有用なバイオマーカーを探索するランダム化第II相試験(JCOG2004)
- 切除可能な局所高度進行結腸癌に対する術前mFOLFOX6療法と術前FOLFOXIRI療法のランダム化第II相試験(JCOG2006)
- 下部直腸癌に対するtotal neoadjuvant therapy(TNT)およびwatch and wait strategyの第II/III相単群検証的試験(JCOG2010)
- 標準化学療法に不応・不耐な切除不能進行再発大腸癌患者を対象としたTrifluridine/Tipiracil単剤療法とBi-weekly Trifluridine/Tipiracil+Bevacizumab併用療法のランダム化比較第III相試験(JCOG2014)
- BRAF変異型大腸癌に対するBRAF阻害薬併用療法のバイオマーカー探索を含めた観察研究(BEETS試験)(JACCRO CC-18)
- StageII、 III 直腸癌に対する術後補助化学療法の進行度ステージ別の有効性に関する後ろ向き探索的な統合解析(JFMC-DB2020-04)
- 高齢者における大腸癌術後補助化学療法の有効性と忍容性(JFMC-DB2020-05)
- 大腸癌術後補助化学療法における有害事象と予後の関連(JFMC-DB2020-06)
- 局所進行下部直腸癌に対する術前化学療法としてのBev併用FOLFOXIRI療法の 有効性・安全性について検討する多施設共同第II相臨床試験
- RAS遺伝子野生型切除不能進行・再発大腸癌における二次治療FOLFIRI+ラムシルマブ併用療法の第Ⅱ相試験
- 脾弯曲部癌におけるリンパ節転移領域と頻度に関する多施設共同コホート試験(SP study)
- 局所進行直腸癌に対する術前短期放射線療法および化学療法の安全性と有効性について検討する第Ⅱ相臨床試験
- 直腸癌手術における適切なCircumferential resection margin(CRM)とDistal Margin(DM)に関する多施設前向き観察研究
研究紹介
医用工学研究班
近年、医療における人工知能やロボット工学の応用を目的とした研究が医用工学分野で盛んにおこなわれています。当研究室でも外科医が中心となって手術映像の人工知能による解析や技術分析などに取り組んでいます。また、理学系・工学系の研究機関と共同研究も行っております。われわれ外科医の視点を大切にしてこれらの研究を進めることで、“実際の手術に還元できる医用工学技術の開発”を目指しています。
具体的な研究内容を下記に示します。
- 人工知能を用いた腹腔鏡画像の解析
- 3D/4K内視鏡の有用性
- 触覚センサーを有する手術支援ロボット鉗子の開発
- 内視鏡把持装置に関する研究
この他にも、若手の大学院生を中心に、柔軟な発想で自由に研究テーマを模索し、活発に取り組んでいます。
癌免疫研究班
PD-1阻害をはじめとした癌免疫に関する治療法の進歩は、消化器癌にも不可欠なものになりました。当研究室では、山下特命准教授の指導の下、大学院生を中心に腫瘍学及び免疫学の手法をもとに、消化器癌の病態を解明すると共に、新たな治療開発に取り組んでいます。
また、神戸大学の各診療分野をはじめ、他大学、企業とも共同研究を積極的に進めています。
- AI病理診断システムを用いた腫瘍微小環境の解析(中部ろうさい病院病理診断科との共同研究)
AI病理診断システム(Cu-Cyto)による病理診断法であるAI imaging cytometryを用いて病理標本における空間的情報をデータ化し,新規バイオマーカーの検出の解析を行なっています。
- 胃癌手術検体抗体取得(iBody株式会社との共同研究)
AI病理診断システム(Cu-Cyto)による病理診断法であるAI imaging cytometryを用いて病理標本における空間的情報をデータ化し,新規バイオマーカーの検出の解析を行なっています。
- 消化器癌の術前化学(放射線)療法における腫瘍微小環境の変化
食道癌術前化学療法や直腸癌術前化学放射線療法の治療成績の向上を目指して、ヒト検体及びマウスモデルを用いて、その微小環境の解析を行っています。
- 肥満と腫瘍微小環境
様々な癌のリスクとされている肥満の有病率は年々増加しています。マウスモデルを用いて、肥満や内臓脂肪が癌微小環境における免疫細胞の機能に与える影響などの解析を行っています。