大学院について

大学院博士課程を考えている先生方へ

当科の大学院博士課程では、消化管癌を対象とした癌免疫や微小環境、薬物療法などの基礎研究や臨床研究を行います。また、医学の進歩は著しく、治療手段や薬品だけでなく、治療に利用するデバイスも日々進化しており、医工連携分野の研究も積極的に行っています。先進的かつ専門性の高いトピックについて研究し、学術的な思考を身につけることも、将来的には臨床で大いに役立ちます。当科の研究室の他にも、基礎研究分野に在籍して研究することも可能です。
入学するタイミングは、個々のライフプランに合わせて選択可能です。後期研修中(卒後5年目)の入学、後期研修修了後の入学、あるいは臨床経験を積んでからの入学も可能です。大学院在学中には、外科専門医や消化器外科専門医の必須条件である学術業績単位も取得でき、大学院修了時には博士号と専門医の同時取得が可能です。

主な研究内容

AIを用いた手術動画認識システム
3Dや4Kなどの高解像度内視鏡を用いた教育システム
触覚センサーを有する手術支援ロボット鉗子の開発
腫瘍免疫学
iPS細胞応用医学
癌ゲノム学
細胞生理学
病理学
腫瘍血液内科学  など

キャリア例

<キャリア例 その1>
藤田 登 先生
山崎 悠太

卒業大学:神戸大学(平成25年卒)
大学院入学:卒後5年目(後期研修中の入学)
初期研修:神戸大学医学部附属病院(たすきがけコース)
後期研修:兵庫県立柏原病院(現:兵庫県立丹波医療センター)

入学の動機

研究への情熱やモチベーションは明確ではありませんでしたが、当時の上司の先生の勧めもあり、志望しました。

大学院の生活・研究について

1年目は臨床修練をし、外科専門医および消化器外科専門医取得に必要な症例数を満たしました。2年目から当教室内の画像研究チームで医用工学の研究を開始しました。やり始めてみれば、基礎研究も臨床研究も面白く、双方で論文業績をあげることができました。臨床業務と比べると、平日・休日ともにゆとりがあり、収入面も全く心配ありません。「大学生生活が戻ってきた」というのは言い過ぎですが、「医師として働く一方で、比較的自由な時間を楽しめる」、この経験はなかなか稀有です。育児や趣味にもeffortを割ける貴重な環境です。

大学院を考えている先生へのアドバイス

大学は人間交差点です。教室のスタッフ・大学院生にもいろんな人がいて、それぞれの個性に応じた居場所が必ずあります。また、学会発表で米国と欧州(上司と現地2週間の長期滞在)に行かせて頂き、その際の旅情はいい思い出です。指導教官と驚くほどフランクに議論できる環境で、軟弱な動機で入学した者にも自然と研究への情熱が芽生えます。
臨床現場や職場という枠から一歩出てみると、医学的知見や人生観が広がります。研究はそのきっかけに過ぎません。確たるライフプランがある人には勿論ですが、「なんとなく」志望する人にも、大学院はおすすめですよ。

<キャリア例 その2>
藤田 登 先生
池田 太郎

卒業大学:神戸大学(平成23年卒)
大学院入学:卒後6年目(後期研修後の入学)
初期研修:兵庫県立尼崎総合医療センター
後期研修:兵庫県立尼崎総合医療センター

入学の動機

市中病院で初期研修、後期研修を行った後の進路について、市中病院で臨床を続けるか、大学院へ進むかを迷っていましたが、一度基礎研究に触れてみたいと漠然と考えるようになり大学院への進学を選択しました。

大学院の生活・研究について

大学院4年間の内、1年目は大学病院と関連病院で臨床を中心に仕事を行いました。外科専門医は後期研修中に必要な症例数は得られていたので大学院1年目に取得、また消化器外科専門医の取得に必要な症例は一部不足していた領域があったのでこの期間に必要な症例をクリアすることができました。

大学院2年目から4年目までは基礎医学の講座(神戸大学細胞生理学講座)に出向させて頂き、病棟業務から離れて研究に専念することができました。基礎研究は想像していた以上に難しく、なかなか結果がでないことが多かったですが、医師以外の研究者と接する機会が得られ、臨床とは異なった角度から思考を積み上げることで市中病院では経験できなかった貴重な時間になったと考えています。基礎、臨床の両方で論文、発表の業績を積むことができ、消化器外科専門医の取得に必要な業績も大学院期間中に得られました。
大学院を考えている先生へのアドバイス

大学院に入ってみて、自分の興味のある分野を自分のペースで勉強できたことが一番良かったと思っています。大学には基礎、臨床の各種方面の専門の先生方がおられ、幅広いニーズに応えることができると考えています。一度自分のキャリアプランに大学院を検討されてみてはいかがでしょうか。

学会活動支援

国内外の学会に積極的に参加しており、英語でのプレゼンテーションも推奨しています。学会参加費や交通費の援助、海外留学資金援助も行っています。

  • 神戸大学外科学講座同門会学術助成金

応募方法

募集要項などは下記リンク先よりご確認ください。

問い合わせ先
担当者
診療科長補佐 後藤 裕信
電話番号
078-382-5925(医局)
メールアドレス
ichige[at]med.kobe-u.ac.jp   ※[at]を@に換えてください