女性医師

近年、様々なライフスタイルや価値観などから、日本でもダイバーシティ(多様性)への取り組みが広がっており、医療の現場においてもダイバーシティの観点がより重要になっています。
当教室では、家庭の事情がある先生、子育て中の先生など、様々な事情を汲み取り、各自が力を発揮できるような環境を提供するように心掛けています。大学病院ではチーム制を採用しており、互いに協力して診療を行い、当直や緊急手術は当番制で対応できるようにしています。それぞれのキャリア・時期に合わせ、より良い臨床経験を積めるよう、関連施設も含めた環境作りに取り組んでいます。

女性外科医 キャリア例

藤田 登 先生
平成21年卒 向山 順子
  キャリア 専門医等 ライフイベント
2009(平成21年) 初期研修医    
2010    
2011 後期研修医    
2012    
2013 大学院    
2014 外科専門医  
2015    
2016 学位取得(医学博士)  
2017 研究留学    
2018    
2019   結婚
2020   出産

私は後期研修医として外科診療に従事をする中で、もっと深く消化器癌を理解したいという思いを持ち、大学院に進みました。大学院では、分子細胞生物学教室にお世話になり、手術検体を活用した大腸癌幹細胞の研究を行いました。学位取得後は米国Columbia大学に研究留学し、術後再発が多く予後が不良な大腸癌のサブタイプであるCDX2低発現大腸癌の研究を行っています。臨床での課題を克服するための基礎研究はPhysician scientistの醍醐味であり、やりがいを感じています。アメリカでの結婚やコロナ禍のニューヨークでの出産は大変なこともありましたが、良い経験になりました。留学中も食道胃腸外科の先生方や秘書さん達にはお世話になり、このような温かい教室の一員であることに心から感謝をしています。

<業績>

筆頭論文
  1. miR-221 targets QKI to enhances the tumorigenic capacity of human colorectal cancer stem cell populations. Cancer Research, 79:5151-5158, 2019
  2. Roles of microRNAs and RNA-Binding Proteins in the Regulation of Colorectal Cancer Stem Cells. Cancers, 9: 143, 2017
  3. Evaluation of the Risk of Lymphomagenesis in Xenografts by the PCR-based Detection of EBV BamHI W region in Patient Cancer Specimens. Oncotarget, 7: 50150-50160, 2016
  4. Effect of Xenotransplantation Site on the MicroRNA Expression of Human Colon Cancer Stem Cells. Anticancer Research, 36: 3679-3686, 2016
研究費獲得
  • 日本学術振興会 海外特別研究員
  • New York Stem Cell Foundation, NYSTEM training grant
  • 神澤医学研究振興財団 海外留学助成金
  • 細胞科学研究財団 育成助成
  • 上原記念生命科学財団 ポストドクトラルフェローシップ
  • 科学研究費助成事業若手研究
受賞歴
  • 第79回 日本癌学会学術総会 がん研究における女性研究者シンポジウム賞
  • 日本女医会 第4回山﨑倫子賞 (最優秀研究奨励賞)
  • 第119回日本外科学会定期学術集会 Travel Grant Award
  • 大学女性協会 安井医学奨学生
  • 日本消化器癌発生学会 研究奨励賞
藤田 登 先生
平成24年卒 石田 苑子
  キャリア 専門医等 ライフイベント
2009(平成21年)     結婚
2010     第1子出産
2011      
2012      
2013 初期研修    
2014   第2子出産
2015 後期研修    
2016    
2017 大学院    
2018    
2019    
2020 外科専門医 第3子出産

外科医不足が危惧されている中で、女性外科医は年々増加しています。女性であっても、男性医師と同じように研鑽を積み、外科医として腕を磨き続けたい気持ちは一緒です。まだまだ女性が働き辛い環境は見受けられますが、少しでも後輩の女性医師たちが働きやすい環境を作ることで診療科全体も働きやすい環境に変えられるよう、尽力したいと考えています。私自身も子供を3人育てながら、キャリアについて模索し続けています。私や夫の両親は遠方に住んでいるため、夫婦で子育てをやりくりしながら互いの仕事を尊重し、ステップアップを目指しています。

<出演・講演>

2018/9/20 関西テレビ 報道ランナー 「“女子減点”やむをえない?-『女医の働く実態』」 出演
2019/6/12 院内ランチミーティング ママドクカフェ 「次世代の外科医のあり方 〜ママでもパパでも〜」 講演
2020/8/13 朝日新聞 第120回 日本外科学会定期学術集会記念座談会 「命と向き合い 外科医として生きる」 掲載
2020/8/14 第120回外科学会 記念式典 未来を担う外科医からのメッセージ 

妊娠中、育児中のご家庭へ

妊娠・出産は、女性にとっても男性にとっても重要なライフイベントです。当教室での研修・入局をご検討の先生方は、下記の情報やホームページを参考にしてください。子育て中の医師に直接相談することも可能です。

神戸大学医学部附属病院 D&Nplusブラッシュアップセンター

  • https://www.hosp.kobe-u.ac.jp/dn/
    当院で働く医療者を対象に、妊娠期から職場復帰・子育て期・介護期のサポートを行っています。妊娠期から子育て期に利用できる支援内容や共働き家庭のために役立つ情報をまとめたハンドブックを発行しています。

はとぽっぽ保育所

神戸大学男女共同参画推進室 育児・介護支援

女性外科医関連学会のホームページ