近年、医療が高度化、複雑化する中で、特定機能病院においては、現場の倫理的問題に適切に対応することが医療機能評価上要求されている。さらに、医療の質を担保していくために、学生から職員までシームレスな医療倫理の教育を提供することによって、徳を涵養していくことが必要と考えられる。そのためには、医療倫理、特に臨床倫理関する専門的な知識を有する教員が求められている。以上の諸点を踏まえ、このたび、医療法・倫理学に教授を設置し、医療倫理の教育および臨床倫理の実践の機能強化を図ることとした。生命倫理・医療倫理に関する教育と研究の実績および臨床倫理における豊富な実践経験を有するとともに、実務上関連する患者相談への対応ならびに臨床医学系分野や多くの医療職との円滑な連携体制を構築できる統括力を併せ持つ、優れた人材を求める。

さらに、2016年改定の医療法により、特定機能病院においては、ガバナンスの確保、医療安全の管理体制強化が必要要件となり、そのなかで医療安全を担当する専従の医師が求められている。これに対応するため、本教員には医学部附属病院の医療の質・安全管理部の部長として、医療の質と安全の向上に情熱を持って取り組むことを求める。

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