① 選手の診察及び治療 選手のケガや故障に対して、チームから連絡がありますので、可能な限り早急に対応します。選手の置かれている現状(新人、中堅、ベテラン、レギュラー、ファームなど)や時期(シーズン前、中、終わりなど)も考慮しながら、選手が1日でも早く練習、試合に復帰できるように、最善・最良の治療を行うよう努めます。
② 球場ドクター(選手・観客) 主にほっともっと神戸での試合時になりますが、現地で待機しながら選手や観客のケガに対応します。開門時間から、試合終了後に観客の多くが帰るまで待機します。
③ シーズンオフのメディカルチェック 主に投手や怪我の既往がある選手が対象になりますが、シーズン終了時に現状把握のために肩肘を中心としたコンディションを確認します。もともと肘の骨棘などがある選手はその変化を画像検査でも確認を行います。
2019年に日本で開催されたRugby World Cupは記憶に新しいと思いますが、神戸大学整形外科では神戸製鋼ラグビー部・コベルコスティーラーズのメディカルサポートを行っています。コベルコ神戸スティーラーズは日本ラグビーを牽引してきた歴史あるチームで、2018/2019シーズンはリーグ優勝を果たしました。我々チームドクターは公式戦や練習試合、合宿など現場でのサポートはもちろん、シーズン外にも選手の健康管理を行い、手術の必要性や復帰時期の判断など、選手・チームと深く関わっています。また、ラグビーを含むスポーツ現場における外傷・疾病には初期救急対応が非常に重要ですが、ラグビートップリーグに関わるドクターには世界基準で認定された資格Immediate Care In Rugby (ICIR) /Pre-Hospital Immediate Care In Sports (PHICIS)が義務付けられており、チームドクター全員が有資格者です。この資格はきたる東京オリンピック・パラリンピックでも重要視されており、ラグビーに限らず、様々なスポーツ競技で対応・活躍することが出来ます。ラグビー経験のある先生、スポーツドクターに興味のある先生は、ぜひ気軽にお声かけください。先生方の入局を楽しみにしています。