会長挨拶

会長就任のご挨拶

令和5年6月19日

池内 浩基

兵庫県外科医会 会長
兵庫医科大学消化器外科学講座炎症性腸疾患外科
教授  池内 浩基

令和5年6月10日の総会で第30代の兵庫県外科医会の会長に選出していただきました兵庫医科大学炎症性腸疾患外科の池内です。大変光栄なことで、会の発展のために尽力したいと思っております。よろしくお願い申し上げます。

さて、この兵庫県外科医会は昭和28年の設立で、今年で設立70年を迎える伝統のある学会です。会長は、変遷はありましたが、最近は神戸大学と兵庫医科大学の外科教授が2年ごとに持ち回りで務めることになっています。大きな目的としては、若手、特に研修医に発表の場を与え、その面白さを経験させるだけでなく、発表の指導を通じて外科へリクルート活動になるのではないかと思っています。

ここ3年間は新型コロナウイルス感染症の影響で、本学会も中止や、web併用での開催などがありましたが、今回から完全対面形式が復活しました。やはり対面形式での開催は多くの先生方と直接話ができ、いいものだということを実感することができました。

外科領域は、外科医の減少という大きな問題に加えて、2024年4月からは医師の働き方改革に関する法律が施行され、労働時間が制限されます。ただ、地域医療も守るためにも、大学病院と地域の一般病院間で相談しながら進めていかないと、地域医療の崩壊を生じる可能性もあります。この地方会が、情報交換の場所になることも役割の一つかと思っています。

以前は外科系では神戸外科集談会という地方会もありましたが、現在は本学会のみに集約されています。全国学会の数も増え地方会での演題の確保は簡単なことではなくなってきていますが、若手の育成、特別講演を通じての最新医療の知識の獲得を目的とした本学会がますます栄えることを祈念して就任のご挨拶とさせていただきます。

最後になりましたが、会員各位の益々のご健勝を祈念しております。