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がんは、我が国の死因第一位の疾患であり、生涯のうちに約2人に1人が、がんにかかると推計されているなど、国民の生命及び健康にとって重大な問題となっており、新たながん対策が求められています。
「今後のがん対策の方向性について」(平成27年6月)や、「がん対策加速化プラン」(平成27年12月)などにおいては、ゲノム医療の実用化に向けた取組の加速化、小児がん及び希少がん対策、AYA(Adolescent and Young Adult)世代や高齢者等のライフステージに応じたがん対策のほか、緩和ケアに関する教育の推進等が、新たなニーズとして求められています。
そしてこのたび、平成29年度より研究拠点形成費等補助金「多様な新ニーズに対応する「がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)」養成プラン」として「7大学連携個別化がん医療実践者養成プラン」が採択されました。
本学では、腫瘍・血液内科学,放射線腫瘍学,先端緩和医療学,薬剤学,小児科学に博士課程の教育プログラムを設け,医学物理スペシャリスト養成コースを修士課程に設けています。また,がん薬物療法,がん放射線療法,がん緩和ケア,がんリハビリテーション,がん薬剤師といった5つのインテンシブコースを設け,地域の医療従事者を対象とした集中的に知識や技能を身に付けていただきます。
以上のように、神戸大学大学院医学研究科・医学部は,近畿圏の国公私立大学の医学・看護学・薬学、今回新しく理工学系の大学院研究科を加えた7大学9学部と相互連携し、患者中心の個別化医療を実践できるがん専門医療人を養成し、輩出して参ります。
神戸大学大学院医学研究科長・医学部長
的崎 尚