二重埋没法

埋没法について

まぶたの構造

一重まぶたと二重まぶたの違い

まぶたを開く筋肉(眼瞼挙筋)と皮膚が連絡していないと、一重まぶたになります。

逆に連絡していれば二重まぶたになります。

つまり二重まぶたを作るというのは、この筋肉と皮膚の間の連絡を作ることです。この連絡を糸を使って作るのが埋没法です。

埋没法の手順

埋没法

実際の埋没法の手順をご紹介します。

  1. 好みの位置に二重のラインをデザインします。
  2. そのデザインに合わせて、糸を通す小さな穴を開けます。
  3. まぶたの裏側から糸を通して、2で開けた穴から皮膚の表面に出します。
  4. 皮膚の浅い部分を通して、糸をまとめます。
  5. 糸を結んで、結び目を埋め込みます。
  6. 二重まぶたの完成です。

埋没法の術後の注意点

ダウンタイムが短いのがメリットの埋没法でも、まぶたに糸を通すので必ず腫れます。どんな手術でも一番腫れるのは、2日目から3日目です。

翌日からメイクをして普通の社会生活をすることも可能ですが、無理はしない方が無難です。2日から3日程度は安静にして、冷やした方がダウンタイムを短くすることができます。

当院では、その日から洗顔とシャワーを許可しています。ただし浴槽にゆっくりと浸かって温まるのは、1週間は避けていただいています。学校や、会社に行くのは翌日から構いませんが、運動は控えていただいています。

術後は稀に、以下のような症状がみられる場合があります。

合併症・副作用
感染/浮腫み/血腫/内出血/ドライアイ/二重幅の左右差/二重幅の間の皮膚のたるみによる三重/二重ラインの消失/埋没糸の露出/違和感/しこり/白目や角膜の損傷

気になる症状が現れた場合には、速やかにご連絡ください。

埋没法のまとめ

埋没法による二重まぶたの構造

切開をせずに二重まぶたを作ることができるのは、埋没法の大きなメリットです。切開法と比べてダウンタイムも短く済みます。しかし「埋没法=ダウンタイムが無い」ということではありません。糸を通す際に、血管を傷つけてしまう可能性はゼロではなく、内出血を起こしたり、腫れてしまう場合があります。これは、担当した医師の良し悪しだけで決まるものではありません。

最近多くのクリニックが、色々な糸の通し方を考え、色々な名前で宣伝しています。しかし、埋没法では綺麗な二重まぶたができない方もおり、そのような方はどんな糸のかけ方をしてもすぐに取れてしまったり、不自然な二重まぶたになってしまいます。大事なことは糸の通し方ではなく、きちんとした診断で、その患者様に合った手術を提案することです。

多くの修正手術を担当していると、無理な埋没法を受けたために、目が開きにくくなってしまった患者様も少なくありません。プチ整形などという言葉が流行っていますが、一生お付き合いしていくまぶたの手術です。ダウンタイムだけに惑わされることなく、ご自身に合った方法を相談の上、手術を受けるようにしてください。