鼻尖形成術

鼻尖形成術について

鼻尖形成術

『団子鼻』をなんとかしたいと希望をお持ちの方の鼻を考えてみます。

団子鼻の原因は「鼻の肉が厚い、軟骨の形が丸い」の二つの要素が組み合わさっています。団子鼻を治すには、それらを一つ一つ解決していくことが必要です。

皮膚を薄くするのは難しいため、その下の脂肪を取り除くことで鼻の肉を薄くします。注意しないといけないのは、鼻の肉を薄くしすぎると、皮膚への血流が悪くなり、皮膚が壊死してしまうことです(血流が不足して組織が死んでしまうこと)。万一そのようなことになると、取り返しのつかない傷跡が残ってしまうこともあるため、慎重に行うことが大事です。

鼻尖の形を決定する大鼻翼軟骨は、糸をかけることで形を整えていきます。大鼻翼軟骨に切れ目を入れたり、大鼻翼軟骨の一部を切り取る方法もありますが、一度切り取った軟骨は再び元に戻すことはできないので、慎重に行う必要があります。

左右の大鼻翼軟骨の形を整えて、さらに大鼻翼軟骨の間にある脂肪を除去して、左右の軟骨を縫い寄せると、スリムになった鼻尖が完成します。

鼻尖形成術の応用

鼻尖形成の応用

鼻尖形成術では高さはあまり変わりません。高さを出したい場合には、耳から採取した軟骨を移植することで調整することを検討します。

ここで一つ注意が必要なのが、鼻尖縮小術では鼻尖部が盛り上がってしまう傾向があることです。

そのような場合には凹んだ部分に軟骨を移植したり、プロテーゼを挿入して隆鼻を行うことで変形を目立たなくすることも検討します。

手術中の判断も必要ですが、どこまで希望されるのか?を手術前に担当医と十分に相談して、手術内容を煮詰めておくことが大切です。

鼻尖形成術の注意点

鼻尖形成術では術後約2〜3日後(個人差あり)に腫れがピークを迎え、その後徐々に引いていき、およそ7~10日後には大きな腫れは治まってきます。1ヶ月後にはお化粧なしでも外出できる程度まで回復してきます。4~6ヶ月後には傷跡もほとんど目立たなくなります。

1週間程は日中もギプスを装着していただき、その後2~4週間は就寝時に装着していただきます。クローズ法で施術を行った場合は2週間後、オープン法の場合は約1週間後に鼻の表面、約2週間後に鼻の中の抜糸を行います。

翌日から洗顔・メイクは可能ですが、治療箇所のメイクは抜糸後まで控えてください。無理はせず腫れが引くまでよく冷やして安静にしている方がダウンタイムを短くすることができます。

シャワーは当日から可能ですが、浴槽にゆっくりと浸かって温まるのは、1週間は避けていただいています。学校や会社へは翌日から行くことは出来ますが、大きな腫れがみられるので、2〜3日はお休みいただくことをおすすめします。運動は術後1週間程控えていただいています。

鼻の組織の安定には3〜4週間程度かかるため、1ヵ月は顔のマッサージ、眼鏡・サングラスの長時間使用、うつぶせ寝は控えてください。

術後は稀に、以下のような症状がみられる場合があります。

合併症・副作用
感染/血腫/内出血/腫れ/傷跡/左右差/糸の露出/鼻孔の左右差/鼻尖の曲がり/鼻孔縁が上がる/鼻尖上部の皮膚の盛り上がり・凹み/違和感/鼻閉感/鼻尖が太すぎる・細すぎる/鼻尖が上向き(稀に下向き)になる

気になる症状が現れた場合には、速やかにご連絡ください。