R4年度CMX国際共同研究短期派遣・招へい事業報告
マサチューセッツ工科大学 McGovern Insttute for Brain Researchからの招へい
![]() この度、メディカルトランスフォーメーション研究センター「国際共同研究短期派遣・招へい事業」により、米国MITから松嶋藻乃博士を招へいさせていただきました(招へい期間:2023年3月12日〜28日)。滞在期間中、当生理学分野が開発した自閉症モデルマウスにおいて、大脳基底核の線条体の中に複数種存在する細胞の区分する方法を、松嶋博士からご指導いただきました。その他、当分野の若手教員や大学院生の研究内容を、1対1で、それぞれ時間をかけてディスカッションいただきました。松嶋博士からは、研究内容そのもののアドバイスだけではなく、キャリアパスの重要性・研究に対する姿勢などを若手スタッフは学ぶことが出来たようで、非常に実り多き招へいとなりました。このような機会を与えてくださりましたメディカルトランスフォーメーション研究センター、ならびにサポートいただいた研究支援課には厚く御礼申し上げます。 橘 吉寿 生理学・細胞生物学講座 生理学分野 准教授 |
モンペリエ大学 Camin Inria チームからの招へい
![]() 2023年3月18日〜26日に共同研究先のフランス国立情報学自動制御研究所(INRIA)・モンペリエ大学からOlivier Rossel博士、 大学院生のFélix Schlosser-Perrinさん、Clotilde Turpinさんが、神戸大学を訪問しました。この度の「CMX国際共同研究短期派遣・招へい事業」により、 Félix Schlosser-Perrinさんの渡航に支援いただきありがとうございました。 滞在期間中、この3名の研究者とはてんかん外科の術前評価、術中に使用する、大脳皮質に対する低侵襲の刺激プロトコルの最適化とネットワークマッピング法の開発に向けて、刺激の手法と誘発脳電位の解析方法について多くの確認・議論を行いました。また、実際にてんかん外科手術を見学いただき、日仏間の脳刺激の手法の異同と洗練について討議しました。さらに、ミニワークショップをハイブリッドで日仏の共同研究チームで開催しました。共同研究者であるモンペリエ大学脳神経外科のHugues Duffau教授、パリシテ大学脳神経外科のEmmanuel Mandonnet教授、INRIAのFrançois Bonnetblanc主任研究員は遠隔で参加し、現地では神戸大学脳神経内科(松本教授、十河助教、院生2名)・脳神経外科(篠山教授、藤本助教)、京都大学脳神経内科・脳神経外科の先生方が参加しました。各施設における研究者が刺激誘発脳電位とネットワークマッピング法をテーマとしたプレゼンテーションを行い、リアルタイムに議論を深めることができました。 ![]() 今回の招へい事業により、お互いの研究手法を共有することが出来たため、共同研究を加速的に推進させることができました。このような貴重な機会を与えて下さったメディカルトランスフォーメーショ ン研究センターの関連の皆様に心より御礼申し 上げます。 木村 正夢嶺 医学研究科脳神経内科学分野 医員 |