CMX

R4年度CMXワークショップ Emergence Conference

令和5年1月12日(木)開催 会場:共同会議室(研究棟B 2階)

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CMXワークショップEmergence Conferenceは、国内を代表する研究者を招き、その独創性の高い研究技術を中心に発表いただくことで、最先端の手法を学び、またどのような研究に応用できるかを議論し、新たな研究の着眼点ならびに共同研究が生まれる契機となることを企図している。今年度は、基幹技術として「質量分析」に焦点をあてた。特異的増幅という行程が存在しない質量分析では、それぞれの研究室において職人的工夫によって技術開発が進められている。

まず篠原正和質量分析総合センター/分子疫学分野 准教授より「質量分析の基礎知識」分析技術の歴史・原理についてミニレクチャーを行った。続いて3演題のキーノートレクチャーを行った。増田豪熊本大学大学院生命 科学研究部/薬学部微生物薬学分野助教より「1細胞プロテオミクスへの挑戦」、蓮沼誠久先端バイオ工学研究センターセンター長/科学技術イノベーション研究科教授より「データ駆動型のバイオものづくりプラットフォーム」、有田誠慶應義塾大学薬学部・薬学研究科 代謝生理化学講座教授/理化学研究所生命医科学研究センターメタボローム研究チームチームリーダー/横浜市立大学大学院生命医科学研究科代謝エピゲノム科学研究室 客員教授より、「脂質多様性の生物学とリピドームアトラス」について講演を頂いた。

大学院参加48名・一般参加36名、合計84名の参加者が活発に質疑応答・意見交換を行い、日進月歩する質量分析関連知識のアップデートを通して、若手教員・大学院生の新たな研究アイデア・共同研究立案に貢献する ワークショップとなった。

オーガナイザー:質量分析総合センター/地域社会医学・健康科学講座疫学分野准教授 篠原 正和

PROGRAM

14:00 Opening Remearks
鈴木 聡  神戸大学大学院医学研究科メディカルトランスフォーメーション研究センター副センター長/生化学・分子生物学講座 分子細胞生物学分野 教授
14:10 Mini-Lecture 質量分析の基礎知識  The basic principle of Mass Spectrometry
篠原 正和
神戸大学大学院 医学研究科 質量分析総合センター/地域社会医学・健康科学講座 疫学分野  准教授
14:30 Keynote Lecture 1 1細胞プロテオミクスへの挑戦  Challenges in Single-Cell Proteomics
増田 豪
熊本大学大学院生命科学研究部(薬学系)/薬学部微生物薬学分野 助教
15:20 Keynote Lecture 2 データ駆動型のバイオものづくりプラットフォーム  Data-driven engineering biology for bio-production
蓮沼 誠久
神戸大学 先端バイオ工学研究センター センター長/大学院科学技術イノベーション研究科 教授
16:10Keynote Lecture 3 脂質多様性の生物学とリピドームアトラス  Cutting-edge lipidomics technology reveals the biology of lipid diversity and disease control
有田 誠
慶應義塾大学 薬学部・薬学研究科 代謝生理化学講座 教授/ 理化学研究所 生命医科学研究センター メタボローム研究チーム チームリーダー/ 横浜市立大学 大学院生命医科学研究科 代謝エピゲノム科学研究室 客員教授/
16:55Closing Remarks
内匠 透
神戸大学大学院医学研究科メディカルトランスフォーメーション研究センターセンター長/ 生理学・細胞生物学講座 生理学分野 教授
抄録