デジタルイノベーション推進センターは設立から4年目を迎えました。
臨床試験の効率化に向けてReal World Data(RWD)の活用が注目されていますが、まだ多くの課題が残されています。
この度「データで描く未来の医療:リアルワールドエビデンスの可能性」と題して、
第4回デジタルイノベーション推進センターシンポジウムを開催致します。
本シンポジウムでは、産・官・学・医の最先端でRWDの利活用に取り組んでおられている先生方をお招きし、
現在の取り組みや直面する課題、そして今後の展望について御講演いただきます。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
オンライン開催(申込者には後日ウェビナーのリンクを送信いたします。)
開会挨拶 | 村上 卓道 | 神戸大学医学研究科長・医学部長 |
開催趣旨 | 眞庭 謙昌 | 神戸大学附属病院長・副学長 デジタルイノベーション推進センター長 |
第1部 リアルワールドデータが拓く新たな医学研究の潮流 (座長:眞庭 謙昌 神戸大学医学研究科 教授) |
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基調講演 1 | 内閣府 BRIDGE 事業「医療デジタルツインの発展に資するデジタル医療データバンクの構想」の紹介 | |
浜本 隆二 | 国立がん研究センター研究所 医療AI研究開発分野 分野長 内閣府BRIDGEプログラムディレクター |
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基調講演 2 | 承認審査等におけるリアルワールドデータ活用推進に向けた取組みと将来展望 | |
陰山 卓哉 | 神戸大学医学研究科 客員教授 | |
第2部 医療分野のデータシェアと2次利用推進に向けた基盤構築 (座長:篠原 正和 神戸大学医学研究科 教授) |
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特別講演 1 | ひょうご発の多機関医療データ連携への挑戦 | |
宮田 吉晴 | 神戸大学医学研究科 AI・デジタルヘルス科学分野 特命准教授 | |
特別講演 2 | 次世代医療基盤法に基づく電子カルテデータを用いたデータベース研究事例紹介と今後の展望 | |
松浦 繁 | TOPPANホールディングス ヘルスデータ事業推進センター 部長 | |
第3部 レジストリ研究が拓く新たな臨床研究の可能性 (座長:奥田 正則 淡路医療センター 参事・循環器内科 部長) |
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特別講演 3 | 小児急性白血病レジストリの到達点と新たな展望 | |
長谷川 大一郎 | 兵庫県立こども病院 診療部長 | |
特別講演 4 | 「小さな未来の日本」淡路島の心不全レジストリ KUNIUMI | |
藤本 恒 | 淡路医療センター 循環器内科 医長 | |
閉会挨拶 | 篠原 正和 | 神戸大学大学院医学研究科 教授 |
近年の情報科学の目覚ましい進展と次世代医療基盤法の施行により、日本もデジタルヘルスによる経済発展と社会課題の解決を両立する新たな社会“Society 5.0”の幕開けを迎えました。なかでも、患者の生活情報と医療情報のデータ連携は医療の高度化やビッグデータ解析による様々なイノベーションを生み出す新たなアプローチとして注目されています。
医学研究においては、イメージングやオミクス解析等での人工知能(AI)の活用が活発化し、医学とデータサイエンスとの融合によって研究スキームのパラダイムチェンジが急速に進んでいます。
一方、産業界においても、先進デジタル技術やAIの活用が急速に進み、新薬や医療機器等の研究開発に革命的な変化がもたらされつつあります。さらに、情報、通信、金融等の業種も新たなデジタルヘルス関連事業を立ち上げ、健康、医療、介護産業への参入を図るなど、産業界の構造は急速に変化しています。このような研究開発のパラダイムシフトと産業構造の変化に対応するためには、医学研究科と医学部附属病院が一体となって、AI・デジタルヘルス基盤の整備を進め、国や自治体、産業界との緊密な連携体制を戦略的に構築することが最重要課題であると考えています。
デジタルイノベーション推進センターは神戸大学医学研究科及び附属病院におけるデジタル医療の開発拠点として、産官学連携のもとデータ駆動型研究や人材育成を戦略的に推進しています。デジタルヘルス分野で神戸大学との連携を希望されている企業や自治体の皆様の期待にお応えできる組織として発展していきたいと考えております。
附属病院長 教授
センター長 眞庭 謙昌
神戸大学大学院医学研究科
デジタルイノベーション推進センター