沿革

教室の紹介

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 神戸大学大学院医学研究科外科系講座麻酔科学分野は昭和43年に、岩井誠三教授により開講され、平成30年(2018年)1月には開講50周年を迎え、現在に至っています。
 当科での診療は手術室における麻酔、集中治療室(ICU)における集中治療、ペインクリニック外来・病棟における疼痛治療の3つの柱から成り立ちます。手術室は神戸大学医学部附属病院で17室、国際がん医療・研究センターで5室を運用しており、年間約11000件以上の手術を行っており、そのうち約8000件が麻酔科により管理されています。小児・新生児から、重症の合併症を持つ患者、心臓手術など様々な症例の管理を行っており、Patient First (患者優先)の心構えのもと、医局員一同、安全できめ細かい麻酔・全身管理に取り組んでおります。
   集中治療部は20床のICUと12床のHCUからなり、麻酔科医師が専従で集中治療部門を担当しています。周術期の患者においては主治医と共に術中から術後まで継続した管理を行い、また敗血症患者など種々の重症病態が生じている患者においても他科と協力して管理を行うなど、重症患者の管理を24時間体制で行っております。
 ペインクリニック部門では帯状疱疹・脊柱管狭窄症・癌性疼痛など種々の疾患による難治性の疼痛患者が、院内・院外を問わず紹介され治療を行っています。外来での神経ブロックを中心とした疼痛治療だけでなく、持続硬膜外ブロック・脊髄刺激療法や内臓神経ブロック・三叉神経ブロックなど入院でのより高度な疼痛治療を行っています。
 昨今は医学の日々の進歩が目覚ましい時代です。我々もその進歩に遅れることなく、新しい知識および技術をいつも積極的に取り入れ、常に勉強、常に変革し、どんな状況にでも対応していくことで、より進んだ、そして安全な質の高い医療を行っていく事を目指しています。また当科には、豊富な麻酔科指導医、麻酔科専門医に加え、集中治療専門医、ペインクリニック専門医が所属しており、麻酔科専門医の取得はもちろん集中治療やペインクリニック専門医の取得が可能な教育体制を有しており、医局員一同、専攻医および研修医の指導に熱心に取り組んでおります。
 

当科に興味を持っていただいた先生方へ

 神戸大学医学部附属病院は、瀬戸内海・大阪湾に面した神戸市に立地しており、温暖で気候も良く、大阪や京都にもアクセス良く、仕事でも家庭でも充実した生活が送れます。また、当科は、アットホームで自由な雰囲気の中で、皆が助け合いの心をもって患者さんの診療にあたり、その中で、専攻医プログラムだけではなく、専門医取得後におけるサブスペシャリティの取得や研究など様々な先生方の目的に応じて、成長と活躍ができる麻酔科を目指しています。
 当医局にご興味をお持ちの方は、ぜひ一度ご連絡ください。是非とも、当科の雰囲気の良さと診療に対する意気込みを感じていただきたいと思っております。
 

沿革

1968年 神戸大学医学部麻酔学講座として開講(初代教授 岩井誠三) 
1983年 第30回日本麻酔学会主催(会長 岩井誠三)
1984年 第21回日本新生児学会主催(会長 岩井誠三)
1990年 第二代教授に尾原秀史就任
1991年 附属病院集中治療部開設(部長 尾原秀史)
1996年 第2回日本小児麻酔学会主催(会長 尾原秀史)
2001年 第48回日本麻酔学会主催(会長 尾原秀史)
神戸大学大学院医学系研究科周術期管理学に改組
2004年 第20回日本小児外科学会秋季シンポジウム主催(会長 尾原秀史)
2007年 第三代教授に前川信博就任
2013年 ペインクリニック学会関西支部学術集会主催(会長 高雄由美子)
日本小児麻酔学会第19回大会主催(会長 前川信博)
第四代教授に溝渕知司就任
2017年 日本集中治療医学会第1回関西支部学術集会主催(会長 溝渕知司)
2022年 日本麻酔科学会第68回関西支部学術集会主催(会長 溝渕知司)
2025年 第五代教授に小幡典彦就任

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