神戸大学大学院医学研究科 腎泌尿器科学分野 オフィシャルサイト

先進的医療

ロボット支援根治的膀胱全摘除術

転移を有さない筋層浸潤性膀胱癌あるいは高リスク非筋層浸潤性膀胱癌の患者さんに対する標準治療は根治的膀胱全摘除術です。しかしながら開放手術による根治的膀胱全摘除術は傷が大きく長時間手術であることから体への負担が重いという問題点がありました。ロボット支援手術の根治的膀胱全摘除術への応用は2003年に初めて報告されました。最近発表された総説によると、ロボット支援根治的膀胱全摘除術(RARC)は開放手術と比較して、周術期に合併症がおきにくく出血量が少ない為に輸血の必要性が低下するとともに入院期間が短縮されることが報告されています。癌の根治性に関しては、RARCが開発されてからの期間が短いことから決定的な証明はされていないものの、開放手術と比較して遜色ないとの報告が増加しつつある状況です。RARCはRARPの拡大術式と考えられており、数多くのRARPを経験することが必要とされます。我々の教室では、RARPの経験症例数が豊富であることを生かし、積極的にRARCを適応し、膀胱癌に罹患し、膀胱全摘除術を余儀なくされたた患者さんの周術期の負担を軽減するよう努めています。



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