神戸大学大学院医学研究科 腎泌尿器科学分野 オフィシャルサイト

先進的医療

ロボット支援腎部分切除術

小径腎腫瘍に対する腎部分切除術は根治的腎摘除術と比較し腎機能温存のみならず全生存も改善させることが示されています。このため、最新の臨床ガイドラインでは小径腎腫瘍に対する標準治療は腎部分切除術であることが示されています。しかしながら、腹腔鏡下手術において腎部分切除術は未だに充分に適応されているとはいえず、いまだに不要な根治的腎摘除術が行われることもあります。ロボット支援技術を適応することにより、前述の如く精密でかつ正確な操作が可能となることから、ロボット支援腎部分切除術(RAPN)は2004年に初めて施行の報告がなされました。ロボット支援腎部分切除術では腫瘍の切除および切除部分の縫合を従来の開腹手術以上に正確かつ迅速に行うことが可能となったため、癌の根治性を犠牲にすることなく腎機能の温存における良好な結果が得られています。RAPNは従来の腹腔鏡下手術と比較しますと、適応となる症例の幅が広く、周術期成績が良好で、周術期の合併症が少ないことが証明されています。

我々の教室では、RAPNが先進医療として認定され、患者さんの負担が軽減されました。また、RAPNを施行する際の患部への到達法(経腹膜的到達法と後腹膜後腹膜的到達法)の検討4、RAPNにおける術中3Dナビゲーションシステムを用いた腎動脈の選択的遮断の有用性5、などの報告を国内外に発信しています。