神戸大学大学院医学研究科 腎泌尿器科学分野 オフィシャルサイト

先進的医療

ロボット支援根治的前立腺全摘除術

ロボット支援根治的前立腺全摘除術(RARP)は2000年に米国において初めての報告が行われました。現在では、RARPは開放手術と比較して出血量が少なく輸血率が低いことが証明されています。癌の根治性に関しては、再発率や生存率を厳密に証明するためには観察期間が充分に必要であることからはっきりと優位であると証明されたわけではありませんが、病理学的な断端陽性率は開放手術と比較して少なくとも同等であることが証明されています。術後の機能温存の観点に関しても、RARPを行なった場合、開放手術や従来の腹腔鏡手術に比べて術後1年での尿禁制が優れていることが既に証明されています。また、術後の男性機能温存効果も同様に優れていることが証明されています。最近では、高リスクの前立腺癌に対しても、RARPは安全で有効な治療となることが発表されました。


我々の教室では、RARPによる癌の根治性を高めるためのMRIを用いた術前診断について報告しました1。また、術後の尿禁制を術前の膀胱機能検査により予測する方法2や、勃起神経の温存により術後の尿禁制が改善する解剖学的な根拠についての報告3などの知見を国内あるいは海外に向け発信しています。