神戸大学大学院医学研究科 腎泌尿器科学分野 オフィシャルサイト

先進的医療

ロボット支援手術

ロボット支援手術は従来の腹腔鏡手術と比較して、関節の付いた鉗子による精緻な操作が可能であり、さらに、三次元の高解像度カメラにより体内の構造物をより詳細に観察することができます。このことから、われわれ泌尿器外科医はロボット支援技術を用いてより複雑な手術を低侵襲に行う事が可能となりました。加えて、手術の習熟のために要する時間も従来の腹腔鏡手術より短縮されました。


泌尿器科癌に対する手術領域において、最初にロボット支援手術が適応されたのは前立腺癌に対するロボット支援根治的前立腺全摘除術(RARP)です。それに引き続き、現在では小径腎癌に対するロボット支援腎部分切除術(RAPN)、あるいは膀胱癌に対するロボット支援根治的膀胱全摘除術(RARC)へと適応が拡大されつつある状況です。神戸大学医学部附属病院においては国内早期(2010年8月)にdaVinciを導入し、現在もRARP、RAPN、RARCの3種類の手術を積極的に行っています。

ロボット支援手術 今後の課題

前述のように泌尿器科領域におけるロボット支援手術は数多くの利点を有しますが、同時に今後の課題もあります。例えば今後のロボット支援手術の普及のためにはトレーニングシステムの確立が必須です。当教室では遠隔地において指導者が高速ネットワーク回線を経由して次世代術者への指導を行う遠隔指導システムを開発し6、今後の更なる普及を目指しています。また、ロボット支援手術はチーム医療であることから手術中の助手の操作も重要です。われわれはロボット支援手術における助手のトレーニングおよび3D視野を採用し、その有用性につき報告しています7。また、現時点ではロボットアームに触覚を有さないことも問題の一つであり、今後の機器の改善あるいは新規開発が期待されます。我々は今後もロボット支援手術を普及させるとともに、さらなる次世代技術を積極的に取り入れ、より多くの患者さんが最先端手術の恩恵に与ることが出来るよう努力して参ります。



ロボット支援根治的前立腺全摘除術 詳細ページ

ロボット支援腎部分切除術 詳細ページ

ロボット支援根治的膀胱全摘除術 詳細ページ