食道癌

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食道癌について

食道は喉から胃まで、約25cmの消化管です。 周りには大動脈、心臓、気管(支)、肺、大動脈などの重要血管、臓器があります。声を出すための反回神経が隣接しています。

食道癌は喉の下からはじまり胃につながる「食道」にできる「がん」です。 癌の進行度や全身症状によって、治療方針を決定していきます。
体に負担の大きい手術ですが、近年の胸腔鏡手術や周術期管理の発達、集中治療により、多くの患者さんが外科治療により「がん」を克服できるようになっています。

食道がんの場所

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食道癌の症状

嚥下困難、しみる感じ、胸痛、心窩部痛、不快感、背部痛、咳、嗄声

進行(ステージ)

組織型 扁平上皮癌・腺癌・特殊型 (       )
壁深速度 T1a(粘膜)・T1b(粘膜下層)・T2(固有筋層)・T3(外膜)・T4(隣接臓器浸潤)
リンパ節転移 なし・あり(N1・N2・N3)
遠隔転移 M0(なし)・M1(あり)

進行(ステージ)

進行(ステージ)

食道がんの肉眼型

食道がんの肉眼型

食道がんの肉眼型

食道癌の治療

標準的なスケジュール

標準的なスケジュール

食道癌におけるチーム医療

食道癌におけるチーム医療

食道癌の予後

全国平均でのステージⅢの5年生存率は、それぞれ53.4%、36.3%です。
本邦における、現在のステージⅡとⅢの標準治療である「術前補助化学療法+手術治療」では、5年生存率は、ステージⅡは69.4%とステージⅢは50.6%と予後は向上してきています。
(2003年度 食道癌全国集計)

食道癌の予後

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検査

検査・受診

  • 採血
  • 感染症(B型肝炎、C型肺炎、HIV)
  • 心電図
  • 呼吸機能検査
  • 上部内視鏡検査
    • (治療開始前)
    • (化学療法1コース後)
    • (化学療法2コース後)
  • CT検査
    • (化学療法1コース後)
    • (化学療法2コース後)
  • 下部内視鏡検査
  • 透視検査(バリウム)
  • 耳鼻咽喉科(喉のがんのチェック)
  • 歯科口腔外科(術前口腔ケア:肺炎予防)
  • 呼吸リハビリ(肺炎予防)

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手術

手術適応

  • ステージⅠ
    • 粘膜癌全周性、多発
    • 粘膜(Tla:m3)
    • 粘膜下層(T1b)
  • ステージⅡ、Ⅲ
    • 術前化学療法2コース後、手術
  • ステージlVa
    • 場合によっては手術が可能
  • ステージlVb
    • 根治手術適応外。場合によりバイパス手術。

手術術式

  • 胸部操作
    • 胸腔鏡下食道切除術
      (開胸手術)
  • 腹部操作
    • 腹腔鏡補助下胃管再建術
      (開腹手術)
  • 頸部操作
<食道再建術>
  • 胃→胃管(最多)
  • 小腸(有茎空腸)
  • 小腸(遊離空腸)
  • 回結腸
  • 大腸

切除範囲

術後について

手術合併症

  • 縫合不全
  • 創感染
  • 膿瘍(縦隔、胸腔内、腹腔内)
  • 胃管(腸管)壊死、気管壊死
  • 肺炎、無気肺、呼吸不全(人工呼吸)
  • 敗血症
  • 血栓症
  • 乳糜胸
  • 術腸閉塞
  • 反回神経麻痺(嗄声、嚥下障害)
  • 全身的合併症(脳、心臓、肺、肝、腎)
  • 薬剤アレルギーなど
  • 手術・手術関連死亡率 2%
  • それぞれの合併症にたいして、適切な処置を行います。
  • 緊急手術、再手術が必要になる場合があります。

体の変化

  • 食事量の低下
    • 分割食
    • 経口栄養剤
    • 経腸栄養
  • 逆流症状
    • 上体拳上して就寝
    • 投薬治療
  • 体重減少
    • 10-20%減少
  • 嗄声、嚥下障害(反回神経麻痺)
    • 一過性
    • 永久
  • 腹部症状
    • 腹痛、下痢
  • 創部痛

経腸栄養

手術後と退院後の自宅療養での栄養補給に使用します。
経口摂取が安定すれば、1ヶ月~数ヶ月で抜去します。

手術以外の治療法

  • 内視鏡的粘膜剥離術(粘膜癌で適応のあるもの)
  • 放射線化学療法
  • 放射線療法(単独)
  • 化学療法(単独)
  • 緩和治療
<理由>
  • 手術以外の治療を希望
  • 全身状態によりステージが根治手術の適応外
  • その他

放射線化学治療法との比較

5年生存率では、術前化学療法+手術治療(60%)が、放射線化学療法(37%)より優っている。
(ステージ Ⅱ/Ⅲ)

術後写真

術後写真

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化学療法

抗がん剤を5日間、点滴で投与します。2種類の抗がん剤を使用します。
  • シスプラチン
  • 5-FU
<副作用(主たるもののみ)>
  • 腎機能障害
  • 食欲低価、嘔気、嘔吐
  • 粘膜障害(口内炎、下痢)
  • 血液障害(白血球減少、貧血、血小板減少)
  • 低ナトリウム血症

術前補助化学療法

化学療法(抗がん剤)と手術を組み合わせてより予後を改善するために行う化学療法を「補助化学療法」といいます。手術前に抗がん剤を行う方が効果的であることが分かっています。

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神戸大学大学院医学研究科外科学講座 食道胃腸外科学分野
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