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山本正嗣(平成14年卒 助教、病棟医長)

山本 正嗣(やまもと まさつぐ):特定助教、入退院係

略歴

2002年神戸大学医学部医学科卒業
2002年神戸大学医学部附属病院研修医
2003年加西市立加西病院内科医員
2005年神戸大学大学院医学研究科(現医学研究科)博士課程
2009年神戸大学大学院修了 博士(医学)取得
2009年神戸大学大学院医学研究科 医学研究員
2011年ブリティッシュコロンビア大学(カナダ)博士研究員(留学)


呼吸器内科入局
臨床研修で循環器内科と消化器内科に重点をおいた内科研修を受けていましたが、研修が終わる頃に、呼吸器内科のカバーする疾患の幅の広さと奥の深さを知り、呼吸器内科でのトレーニングを積みたいと考えました。その当時から医局の雰囲気が気さくで親しみやすい先輩が多く、入局することに決めました。


大学院
以前から興味のあった気管支喘息とアレルギーの病態について深く追求したいと考え、呼吸器内科のトレーニングを大学病院で積むとともに、研究生活を開始しました。気管支喘息は、遺伝因子と環境因子が複雑にからみ合った病態で、一言に研究といっても一筋縄ではいかないことがたくさんあることがだんだん分かって来ました。また、臨床でも一言に喘息患者さんといってもその病態は一様ではないことが実感できました。国内外での学会発表などの経験から、世界中で様々な研究が進められていることがわかり、海外で仕事をしてみたいと思うようになっていました。


大学院卒業後
大学院卒業後は研究を進めつつ、留学準備を始めました。全くの初めてのことばかりで英語も上手に話せないのでかなり不安で時間もかかってしまいましたが、留学先とのメールと電話のやりとりと、学会で会う約束をして研究についてディスカッションし、実現させることができました。


カナダ留学
2011年夏からカナダ・バンクーバーにあるブリティッシュコロンビア大学のポストドクトラルフェローとして留学することになりました。具体的には2つのラボの共同研究プロジェクトに参加し、バンクーバーのダウンタウンにあるSt.Paul's Hospital(UBC James Hogg Research Centre)と少し郊外のVancouver General Hospital (Lung Centre, Air Pollution Exposure Laboratory)を行き来して気管支喘息の臨床検体を用いた研究をしています。UBC James Hogg Research Centreは、James Hogg名誉教授のCOPD研究をはじめ、多くの研究者が心血管/呼吸器系疾患の研究を進めています。臨床検体を用いたユニークな研究も多く行われていて、ミーティングや抄読会の他にもセミナーや研究報告会や症例検討会が毎週あり、(英語漬けの環境でついていくのがやっとですが、)呼吸器の仕事をするには素晴らしい環境だと感じます。ラボの人たちもフレンドリーで和気あいあいとしています。研究留学だと臨床からは離れますしコトバのカベもあって不安に思うこともありますが、公私ともに様々な人たちと交流できいろいろなモノの考え方を身につけることができるのが留学のおもしろいところです。留学を通しての経験を今後に生かしていきたいと思います。

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