研修医の声

半年間の呼吸器内科研修を終えて

開・閉

H29年卒 M.A.

私は兵庫県養成医師として5年目まで県内のへき地で勤務後、産休育休を挟んで6年目の10月から神戸大学呼吸器内科でお世話になりました。大学では肺癌症例が豊富で、気管支鏡検査等で診断をつけ、治療方針の選択に至るまでをカンファレンスで相談しながら学ぶことができます。当初はカンファレンスで飛び交う用語にすらついていけず、途方に暮れていました。しかし、上級医の先生方が補足や解説を加えて温かくサポートしてくださり、少しずつですが知識も増えていきました。臨床試験に触れる機会も多く、最新の知識を常にアップデートしていく必要があり、非常に刺激を受けました。地域枠の義務年限内に大学病院の呼吸器内科での専門研修をさせていただけたことは、大変有意義で貴重な時間となりました。半年間の短い期間でしたが、一から丁寧にご指導くださった先生方、病棟スタッフの皆様、本当にありがとうございました。

神戸大学病院呼吸器内科で研修を行って

開・閉

H30年卒 Y.Y.

私は神戸医療センターで2年間初期研修、1年間内科後期研修を行い、4年目の後半の半年間に神戸大学病院呼吸器内科で研修させていただきました。疾患としては悪性疾患の割合が多いですが、感染症やアレルギー疾患、間質性肺疾患など様々な症例を経験させていただきました。毎朝チームカンファレンスがあり、担当症例の治療方針に関して自身のアセスメント・プランを述べチームの先生方の意見を参考とすることで、日々の臨床における判断力をより身に付けることができたと思います。また、他科からの相談を受ける外来を担当させていただき、呼吸器疾患について他科からのコンサルトに対するスキルアップができたと思います。毎週火曜日の気管支鏡では、事前の気管支鏡カンファレンスにおいて皆で話し合うことで検査を行う上での重要なポイントを再確認し、学習することができました。市中病院とはまた異なる環境で研修できたことで、呼吸器診療において自分に足りないポイントに気付くことができとても貴重な経験となりました。半年間研修させていただき本当にありがとうございました。

大学病院ならではの専門性の高い環境

開・閉

H29年卒 S.M.

初期研修2年目の1年間、後期研修3年目の1年間を大学病院で研修させていただきました。主に病棟業務を担当しましたが、上級医とも相談しやすく、また自分の意見も積極的に発言できる環境で、研修医の先生にも指導したりと、専攻医としてのスキル磨くこともでき、非常に楽しく働かせていただきました。大学病院は肺癌症例が多く、治療も化学療法、放射線療法、術後化学療法・・・など多岐にわたり行っており、呼吸器内科・呼吸器外科・放射線科・病理診断科が参加する合同カンファレンスで治療方針を相談して決定し、施行していくプロセスを経験できたのは、とても勉強になり知識の幅が格段に広がりました。 やはり大学病院の強みとしては、それぞれのスペシャリストがそろっており、まさに集学的治療の現場を目の当たりにできることだと思います。本当に学びの多い2年間でした。お世話になった先生方、病棟スタッフの皆さん、大変ありがとうございました。

呼吸器内科での研修を終えて

開・閉

H28年卒 M.K.

研修医1年目の1ヶ月半で、呼吸器内科で研修させていただきました。
 細菌性肺炎、COPD、気胸、間質性肺炎、肺癌を含め多くの症例を経験できました。肺癌患者が多く、病態だけでなく生活背景、家族背景を含めて患者を診ることの重要性を感じました。大学は稀な症例が集まるため、カンファレンスも非常に勉強になりました。また、学会や勉強会にも参加することができ、学術的にも刺激を受けたのを覚えています。患者数が多く、日常業務をこなすのが大変でしたが、充実した研修を送ることができたと思います。ご指導いただいた先生方や病棟関係、スタッフの方々に心より感謝いたします。ありがとうございました。

神戸大学呼吸器内科での研修

開・閉

H26年卒 H.I.

 私は初期研修を市立加西病院で2年間を過ごし、2年目の院外研修として2か月間大学での研修を選択しました。市立加西病院は地域の中核病院であり、肺炎や喘息・COPDの症例は豊富でしたが、1年目の途中で常勤の先生が大学に帰られることになり、肺癌の症例や気管支鏡検査からは遠ざかることとなりました。しかし週3回大学の先生が非常勤で来てくださるので、コンサルトしやすい環境でcommon diseaseの呼吸器疾患を勉強することができました。その縁もあって地方会や研究会で発表する機会をいただき、呼吸器に対するモチべーションを保つことができました。
 大学での研修では、肺癌や間質性肺炎の症例を経験できるだけでなく、多くの先生方からご指導をいただきました。市中病院では数をこなすことに必死になり、慣れてしまうと分かったつもりになってしまいます。それを毎日のグループミーティングやカンファレンスでご指摘いただき、改めて不十分な知識やassessmentの仕方を見直すことができました。またルート確保から胸水穿刺や胸腔ドレナージまで、多数の手技をご指導のもと経験させていただきました。昔から手技に対し苦手意識が強かったのですが、胸水穿刺に関しては胸を張って、“できる"自信とともに加西に帰ることができたことは生涯忘れないことでしょう。気管支鏡検査では、ナビゲーションシステムやEBUSといった新しい技術に直に触れることができ、BALや簡単な観察は実際に経験させていただきました。
 精神面・体力面ともに不安が大きく内科を諦めかけたときもありましたが、大学での充実した研修を通して、最終的に呼吸器内科の道を選びました。今までご指導いただいた先生方に、厚く御礼申し上げます。現在は加古川中央市民病院の専攻医として、忙しくも楽しく研鑚の日々を送っています。

明石医療センター

開・閉

H26年卒 M.S.

 私は九州の大分大学で6年間を過ごし、縁もゆかりも無い神戸大学病院で研修をスタートさせました。幸い同期も半数以上が他大学出身であったこともありすぐに打ち解けて仕事終わりにご飯に行ったり、休日に遊んだり旅行にも行きました。当呼吸器内科には、2年目の選択ローテーションで計2か月お世話になりました。現在は明石市の明石医療センターの総合内科で1年間内科の後期研修を行っています。
 呼吸器疾患の多くは、患者さんの生命やQOLと密接に関連しており、特に大学病院では肺癌などの腫瘍性疾患を多く経験させていただきました。毎日顔を合わせる中で、疾患を診るだけでなく、その患者さんの背景や死生観と向き合いその方にとっての最善の治療は何なのかを見つめる機会もいただきました。その他、気管支喘息や肺炎、閉塞性肺疾患、間質性肺炎など、すべての診療科や幅広い年齢層で遭遇しうる疾患も経験でき、初期研修中に呼吸器疾患の病態や呼吸管理を経験することは大変有用だったと感じています。
 当呼吸器内科では、毎日朝夕のカンファレンスを通して研修医もチームの一員として治療方針を真剣に考えることができます。また毎週火曜日のブロンコカンファレンスでは、主訴・身体所見から胸部レントゲンを供覧し、異常所見を正確な医療単語を用いて読影し、胸部CTで答え合わせをするということを繰り返して行います。たくさんの症例を知識・経験ともに豊かな指導医の解説のもと学べる大変良い機会を与えてもらいました。そのほか、学生向けではなく研修医向けの朝レクチャー、学会発表や勉強会など公の場での発表の機会もたくさん与えていただきました。気管支鏡検査やドレーン挿入などの処置も、大学病院とは思えないほど研修医に積極的に施行させていただき、大変充実した初期研修を行えることができたと思います。若手の医師達をかわいがってくれ、押しつけることもなく、とてものびのびと個性を伸ばしてくださる先生方に囲まれて、大変楽しく学びも多い研修となりました。ご指導頂いた先生方やコメディカルを含めたあらゆるスタッフ皆様に心より感謝申し上げます。

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