細胞外小胞であるエクソソームによる生体内情報伝達システムの解明

日時:2017年11月21日 18:30-
場所:神戸大学医学研究科 大講義室
講師:落谷 孝広先生
   国立研究開発法人 国立がん研究センター研究所
   分子細胞治療研究分野 分野長

講演内容

 2017年11月21日18:30から医学部の大講義室にてエクソソーム研究の第一人者である落谷先生に講義をしていただき、最近発表された論文の内容を中心に臨床から基礎の内容まで幅広い内容をご講演いただきました。 はじめに、エクソソームとは何かをわかりやすく教示してくださり、卵巣がんによる腹膜播種転移のメカニズムについて詳しくご教示いただきました。

 また新しい知見として、KRASの変異細胞から分泌されたエクソソーム内にはKRASの変異がみられる。さらに、未変異の細胞にその変異を持ったエクソソームが取り込まれると未変異細胞のゲノムも変異を及ぼすレトロトランスポゾンが起こることを明らかにしたことなどをご教示いただきました(Cancer Sci. 2017 May; 108(5): 824-830.)。臨床的な報告としては現在、乳がんは5つのmiRNAで早期診断が可能になっていることなどもご報告いただき、最初から最後まで大変興味深いお話をしてくださりました。また、質疑応答では、多くの先生がたくさん質問してくださり、大変盛況な講義となりました。 講義中の写真は筆者が講義に集中しすぎて撮影するのを忘れてしまったため、講演後、落谷先生に質問されている先生方の姿を撮影したものです。(文責:犬伏)