診療案内

調査研究に関して

「小児腫瘍における非侵襲的画像診断に関する研究」について

神戸大学医学部附属病院放射線科では、神戸大学医学部附属病院小児科と共同で平成17年1月1日から平成24年5月30日までに本院で診療の一貫として画像検査(CT、MRI、RI、PET、エコー、レントゲン、PET-CT)を受けられた小児腫瘍(以下小児がん)の患者さんを対象に「小児腫瘍における非侵襲的画像診断に関する研究」という調査研究を実施しております。内容については下記のとおりとなっております。
尚、この調査研究についてご質問等ございましたら、最後に記載しております[問い合わせ窓口]までご連絡ください。

研究概要および利用目的

小児がんは小児においても死因の上位を占めます。小児がんの臨床現場では、体の組織を採取して、その細胞などの性質を確認する検査である生検を含めた病理学的アプローチが良性あるいは悪性の鑑別や組織学的診断のほか、化学療法の選択など治療計画や治療効果判定にも使用され、非常に重要な役割を担っています。しかし小児では生検を行う場合には全身麻酔が必要なこともあり、さらに生検自体に関しても、残念ながら侵襲度は低くありません。さらにこれらの検査は治療効果を見るためにも、経過で何度も行われることがあります。また小児がんでは完治する場合、比較的長い生命予後が見込まれることからも治療中の検査による侵襲に伴う治療後の影響を少なくすることも求められつつあります。これらの点において、小児がんにおいてはさらに非侵襲的なアプローチで評価する方法が強く求められています。
非侵襲的な画像診断は、この点において病理検査の代替手段あるは補助となる可能性があり、成人のがんの治療では重要な役割を担っています。ただし小児がんの画像は症例数も少ないため、まとまった知見が少なく、さらに定まった検査方法も確立されていないのが現状であり、十分に活用しきれているとはいえません。そのため、画像診断のさらなる有効活用のためにも症例数を集積し、画像所見の確認と病理結果と対比することが望まれています。
さらに医療被曝も今後さらに重要視されており、放射線被曝を伴う検査も含まれる画像検査に関しては、特に小児例においては選択方法の最適化も望まれてきています。
今回私達は、小児腫瘍における画像検査のさらなる臨床応用の可能性を模索するため、診療のために検査された画像の結果と生検や診療情報とを対比させることにより、小児がんにおける画像診断の有用性を検討する予定です。本研究の成果が、小児がんにおける非侵襲的な画像診断の知見の集積とそれによる画像診断そのものの向上、ならびに最適な画像診断の選択法を明らかにする一助となると考えています。

研究期間

この研究は、神戸大学大学院医学研究科長承認日から平成28年12月31日まで行う予定です。

取り扱うデータ(患者さんのカルテおよび検査画像から下記データを収集します。)

画像データ:
通常の診療時に撮像された医療画像(単純レントゲン写真、エコー、CT、MRI、核医学(RI)検査、PETおよびPET-CT)
臨床データ:
生検結果、病理所見、年齢、性別、体重などの患者データ、各種採血結果(各種血球数、血小板、生化学検査、腫瘍マーカーなど)

※ただし、患者さんによって、受けられている検査が異なりますので、ご提供いただくデータは必ずしも上記すべてとは限りません。

個人情報保護の方法

個人識別情報を含む資料(臨床データならびに検査画像)は、本研究実施責任者(神戸大学医学部附属病院放射線科・助教:河野淳)が匿名化した上で本研究に用いらせていただきます。資料と患者さん個人を結びつけることのできる対応表の管理については、他のコンピューターと切り離された専用のコンピューターを用い、コンピューターの外部記憶装置に保管して神戸大学大学院医学研究科放射線医学研究室において厳重に保管いたします。
匿名化について:患者さんの氏名、住所、生年月日、住所、患者IDなど、患者さん個人を特定できる情報を全て削除し、代わりに符号などを付します。

研究参加による利益・不利益

  • 利益・・・本研究に資料(臨床データならびに検査画像)をご提供いただいた患者さん個人には特に利益と考えられるようなことはございません。
  • 不利益・・・カルテや検査画像からのデータ収集のみであるため、特にありません。

研究終了後のデータの取り扱いについて

今回の研究に使われるデータが医学の発展に伴って、他の病気の診断や治療に新たな重要な情報をもたらす可能性があります。このため、データ等を研究終了後も保存させていただき、新たな研究等に使用させていただきたいと思っています。その場合にも、上記のように全ての患者さんの情報を匿名化してデータを扱い、データが使い切られるまで神戸大学大学院医学研究科放射線医学の研究室内で厳重に保管いたします。ただし、本研究終了後にデータを廃棄することを望まれていらっしゃる場合には、下記[問い合わせ窓口]までご連絡ください。この場合には、個人を特定できない状態で速やかに廃棄させていただきます。
なお、保存させていただいたデータを用いて新たな研究を実施する際には、その研究について、医学倫理委員会で再度、審査を受けることとなっております。

研究成果の公表について

研究成果が学術目的のために論文や学会で公表されることがありますが、その場合も、患者さんの個人情報の秘密は厳重に守られますので、第三者に患者さんの個人情報が明らかになることはありません。

研究参加の取り止めについて

いつでも可能です。参加を辞退されたい場合には、下記[問い合わせ窓口]までご連絡ください。参加辞退の希望を受けた場合、それ以降、患者さんのデータを本研究に用いることはありません。しかしながら、同意を取り消した時、すでに研究成果が論文などで公表されていた場合のように、結果を廃棄できない場合もあります。

問い合わせ窓口

この研究についてのご質問だけでなく、ご自身のデータが本研究に用いられているかどうかをお知りになりたい場合や、あるいはご自身のデータの使用を望まれない場合など、この研究プロジェクトに関することは、どうぞ下記の窓口までお問い合わせ下さい。なお、下記小児科窓口においても、ご相談いただけます。

神戸大学附属病院放射線科 助教 河野 淳 
連絡先:078-382-6104

神戸大学附属病院小児科 助教 森 健
連絡先:078-382-6091

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