入局希望の方へ:転科を検討中の先生へ
神戸大学放射線科に転科した先生からのメッセージ
平成13年神戸大学卒業 坂本憲昭(国立がんセンター中央病院)
転科を決意するまでのいきさつ
私は、IVRを専門に修練している8年目の放射線科医です。医師となって約半年は他の科で研修していたのですが、放射線科に「転科」しました。
そもそも学生の頃から、外科系の某科と放射線科のどちらに入局するかを迷っていました。とは言え、それはどちらの科からも同じくらい熱心なお誘いをいただいたからだけでした。(当時の入局事情とはそういう軽い感じであったということかと思うのですが・・・)卒業後まず入局したのは、放射線科ではなく、外科系某科でした。
ところが諸般の事情により仕事を続けるのがいやになり、半年ほどでその科を退局しまいました。今にして思えば、自身の頑張りがまったく足りず、諦めも早過ぎたと思います。
その後、医師以外の仕事に就くことを考えておりましたが、やはり医師の道も捨てがたく、学生時代からよく声をかけていただいていた、放射線科の杉村和朗教授のことをふと思い出しました。「お誘いを断って他科に入局しておいて、今更、虫の良い話だ」とも思いましたが、これが最後の機会と思い、人生相談に行ってみました。杉村教授は相談に乗って下さった上に、二つ返事で”うちにきてみなさい”と言われ、そのまま転科させていただくこととなりました。
転科してから現在まで
その後、大学病院や神戸労災病院、兵庫県立がんセンター、兵庫県立淡路病院と多彩な施設で研修しました。
これらの病院で、尊敬すべきIVR専攻の先生方に出会い、IVRにより臨床的危機が回避された症例や、救命された症例を多く拝見しました。以来、放射線科の3本柱「診断・IVR・放射線治療」の一つであるIVRを、さらに研鑽したいという思いを強くいだくようになりました。
現在は国立がんセンター中央病院にてIVRを勉強できる機会に恵まれております。
IVRとは、画像誘導下(超音波、透視、CTなど)に行う全ての医療行為を意味し、別に放射線科の専売特許ではありません。ただ放射線科の特徴として、全身のあらゆる疾患に対してさまざまな手技を行う点が、同様の治療を行う循環器内科および血管外科や脳外科とは異なる点と思います。神戸大学IVRグループでは、大動脈瘤や大動脈解離に対するステントグラフト術や、透析シャント狭窄・閉塞、閉塞性動脈硬化症に対する血管形成術、門脈圧亢進症に対する経皮的治療などを多く施行しており、国立がんセンターなどでは動注化学療法、胆道系IVRとしてPTCDや胆管ステント挿入、様々な臓器の腫瘍(肺・肝・骨など)に対するラジオ波焼灼術、転移性骨腫瘍に対する椎体形成術、膿瘍ドレナージ術などが数多く行われています。
放射線科の魅力とは?
放射線科の業務はIVRだけではありません。画像診断や放射線治療も極めればこの上ない武器となります。胸部画像診断の某大先輩は、胸部単純写真を1枚見ただけで、その人の病気だけでなく、職業歴や生活習慣まで語り始めまして、まるで推理小説の謎解きを聞かされているかのような気分になります。
一般的に、放射線科に入局して数年の間は、「3本柱」をバランスよく学びます。その後、3つのうちいずれかを特に深く掘り下げるべく、専門領域として選択することになります。私も数年前まで放射線治療も勉強させていただけましたし、診断学は現在も勉強中です。
また、医療機器の進歩とともにどんどん新しい診断方法や治療方法が現れ、それを全身のいろんな病気に応用できる点もいい点だと思います。実際のところ、まったく違う手法がどんどんでてくるため、勉強を続けても追いつけないという実感があります。
多分、多くの人は、医者になるまで放射線科医の存在には気づかないと思います。僕自身も大学に入学するまでは世の中にそのような職業があるとは全く知りませんでした。でも、みなさんは医者になって1年もすれば、放射線科医が行っている画像診断やIVR、放射線治療が患者さんにとっていかに役に立つものかを感じることと思います。興味を抱かれたら、ぜひその施設の放射線科医に気軽に話しかけてみてください。教え好きな人が多い科ですので、おそらく気軽に話が聞けるのではないかと思います。
放射線科に転科して良かった?
転科してみて、結果的には幸運な道を歩んでいると感じています。
同じような状況で困られている方にはなにか参考になる部分があれば、幸いです。
今後、放射線医学に興味を持たれた皆様とともに、放射線医学を通じて臨床に寄与できることを楽しみにしております。
見学をご希望の方
| 見学の申込先 | 〒650-0017 神戸市中央区楠町7-5-2 神戸大学医学部付属病院放射線科 |
|---|---|
| 電話 | 078-382-6104 /Fax:078-382-6129 |
| 担当 | 診療科長補佐:小西 淳也 |
| 申込方法 | 原則として月曜日から金曜日までの9時~17時の間は対応可能です。 ただし、急患や学会などの都合により見学できないことが生じ得ますので、見学希望日の2週間前までに、郵便、電話、ファックス、e-mailなどの手段で小西まで連絡を取ってください。 |
| 備考 |
詳しくは、研修プログラム冊子(PDF:2.13MB)をご覧下さい。 |

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〒650-0017 神戸市中央区楠町7-5-2
TEL:078-382-6104 FAX:078-382-6129
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