教室紹介

部門紹介:診断部門

呼吸器グループ

呼吸器グループは、胸部疾患全般を幅広く対象とし、臨床業務及び臨床研究を行っています。

本グループの日常臨床業務は胸部単純写真、コンピューター断層撮影(Computed Tomography: 以下CT)、核磁気共鳴医学(Magnetic Resonance Imaging: 以下MRI)、核医学などの様々な画像診断に関わるとともに、CT下生検などのIVRを行っています。また、呼吸器内科、呼吸器外科、病理診断科及び放射線腫瘍科と連携し、診療科の垣根を越えた病診連携を行いながら、的確な診断に基づく適切な治療法を各診療科に提示し、呼吸器疾患全体の診療にも外来業務などを通じて貢献しています。また、神戸大学呼吸器グループは呼吸器内科や呼吸器外科、病理診断科と毎週術前、術後カンファレンスを実施し、診断精度向上に関しても日夜研鑽をつんでいます。

研究面では、民間企業との共同型協力研究、様々な国内及び海外の一流大学や企業などとの共同研究などにより、胸部放射線診断学、核磁気共鳴医学や核医学を用いた機能・代謝診断法の開発、コンピューター支援診断装置開発及び医用画像工学などの幅広い研究分野で行っています。これらの成果を日本医学放射線学会、磁気共鳴医学会などの国内学会のみならず、北米放射線学会(RSNA)、欧州放射線学会(ECR)、国際磁気共鳴医学会(ISMRM)などの代表的な国際学会にて発表を行うとともに、RadiologyやAmerican Journal of Roentgenology (AJR)、European Radiologyなどの一流雑誌への論文発表も積極的に行っております。更にペンシルバニア大学、ハーバード大学、ハイデルベルグ大学などに海外留学も積極的に行うとともに、国内をはじめ海外からも研究留学生を受け入れております。

このように、臨床及び研究の両面で様々な研鑽がつめるのが本グループの特徴です。

主な研究内容

  • 最新の放射線診療機器の開発及び臨床応用に関する研究
  • CT、MRI、核医学検査を用いた肺機能画像診断に関する研究
  • 低線量CTを用いた胸部画像診断法の開発および研究
  • びまん性肺疾患、慢性閉塞性肺疾患及び胸部悪性腫瘍に対するCTやMRIの新たな診断法の開発研究と臨床応用
  • 各種コンピューター支援システムの開発および臨床応用

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腹部・骨盤画像診断グループ

腹部・骨盤画像診断の対象は、腫瘍性病変、血管性病変、感染症、外傷、臓器機能など多岐にわたる。神戸大学病院では肝・胆道・膵疾患、泌尿生殖器系疾患の症例数は豊富であり、当科では院内のほぼすべての画像診断に関わることができる。各診療科から多くの画像診断依頼があり、正確な診断と適切な治療に貢献すべく、他の診断グループおよび核医学グループと連携しながら診療にあたっている。また、肝・胆・膵領域においては画像診断はIVR手技・治療と深く関連しており、IVRグループとの連携下に腹部IVR手技・治療にも参画している。

毎週水曜に、消化器内科、当科IVRグループとの肝カンファレンスを実施し、肝細胞癌や門脈圧亢進症などの診断・治療方針決定に積極的に参画している。また、月1回、肝胆膵移植外科、消化器内科、病理、当科IVRグループとともに肝・胆道・膵疾患カンファレンスを実施し、診断・治療困難例や稀な症例の検討を行っている。骨盤領域としては毎週木曜に婦人科カンファレンスに参加し,術前画像診断に積極的に関与している。

研究

近年、CT、MRI、IVR-CT、PETなど診断装置の進歩が目覚しく、肝特異性など新たな造影剤の導入も進んでいるが、これらを有効かつ効率的に臨床に導入するには解決すべき問題が多い。研究として、胸部などの他の診断グループと連携しながら検査法の最適化、新たな画像診断法や病態解析法の開発を行い、patient care/managementに寄与することを目指している。成果は積極的に国内外学会発表や論文発表を行っている。
以下に具体例を挙げる。

  • CT perfusion法を用いた局所肝血流測定の臨床応用
  • 肝・膵・消化管・腎領域における320列面検出器型CT装置の臨床応用
  • 腹部・骨盤領域における拡散強調MRI画像とみかけの拡散係数測定の臨床応用
  • 肝特異性MRI造影剤による肝腫瘤診断の最適化の検討
  • MR perfusion法を用いた局所肝血流測定の臨床応用
  • MRIを用いた門脈圧亢進症の病態解析
  • MRI造影剤を用いた動注化学療法手技の最適化の検討
  • 腹部・骨盤領域における3T-MRI装置の臨床応用

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中枢神経画像診断グループ

当科における中枢神経領域の画像診断では、核医学(脳血流シンチグラフィ)、CT、MRIを主に扱います。特にMRIは急速に発展を続けており、中枢神経画像診断の中心となっています。MRIにより脳の詳細な構造を把握することができ、微小な病変を捉えることも可能となります。また中枢神経MRIは、通常の診療に利用される画像の他に、MRスペクトロスコピー、functional MRIや潅流MRIなど代謝・血流といった機能評価も行うことができ、また大脳白質構造を3次元的に描くトラクトグラフィーという画像診断も行われています。当グループでは、神経内科、精神神経科、脳神経外科など関連各科と連携し症例の詳細な検討を行っており、また各診療科のニーズに合わせて上記の特殊なMRI撮像を行いより詳細な情報を提供しています。さらに常に最新の画像診断法を取り入れ、疾患に関する新たな情報を導き画像診断学への貢献に努力し続けています。

研究

上記のように、中枢神経領域では複数の手法を用い、いろいろな視点から評価することができ、最も画像診断が発展している領域の1つです。当グループでは以下のような研究を行い、積極的に国内外の学会発表や講演、論文発表を行っています。

  • 多列検出器CTによる脳血流の評価
  • 高速MRスペクトロスコピー撮像の有用性の評価
  • 統計解析手法を用いた脳萎縮評価
  • 拡散テンソル画像による精神疾患・神経変性疾患の評価
  • トラクトグラフィーによる大脳白質構造の評価
  • Probabilistic tractographyによる神経線維連絡路の評価

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骨軟部画像診断部門グループ

骨軟部領域の画像診断は、診断学の中でもマイナー領域と思われがちですが、CT、MRIなどの画像診断機器(モダリティ)の進歩に伴い、画像診断医の果たす役割は飛躍的に増加している領域です。従来、骨軟部組織の放射線診断は単純X線写真が中心でしたが、より詳細な骨軟部組織の評価が可能となり、この領域の画像診断の依頼件数は年々増加の一途をたどっています。モダリティの幅が広がったことにより、それぞれの特徴を生かした総合的な放射線診断が要求されます。当グループでは、豊富な症例を背景に各科と連携しつつ、積極的に画像診断に携わっています。
具体的には、主に整形外科からの依頼で、関節疾患、脊椎疾患、外傷、炎症性疾患、骨軟部腫瘍など多くの疾患が対象となります。また近頃は、プロスポーツ選手のスポーツ外傷の診断も多く行っています。整形外科との週1回の術前カンファレンスにも参加し、術前画像診断に積極的に関与しています。また、免疫内科とも連携し、関節リウマチの早期診断なども行っています。

研究

上記のように、近年の医療機器の進歩により、従来では観察不能であった骨軟部組織の詳細な評価が可能となってきています。また、シネ画像を用いた動態評価、機能評価なども行っています。
成果は積極的に国内外の学会発表や講演、論文発表を行っています。
以下に具体例を挙げます。

  • マイクロスコピーコイルを用いた高分解能MRIの有用性
  • キネマティックCTを用いた脊椎の動態評価
  • キネマティックMRIを用いた各関節の動態評価
  • 手関節における高分解能キネマティックMRIの有用性
  • dynamic MRIによる早期関節リウマチの診断能

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循環器画像診断グループ

近年のCTおよびMRIといった画像機器の進歩に伴い、非侵襲的な画像診断が飛躍的に向上した領域の一つとして、循環器領域が挙げられると思われます。冠動脈CT angiographyは、経カテーテル冠動脈造影に比肩する診断能を有する画像診断法として臨床の現場に広く用いられてきています。また心臓MRIについても、虚血性心疾患のみならず心筋症疾患患者の病態把握や治療法決定に寄与する有用な診断法として臨床医に受け入れられるようになっており、循環器画像診断学は非常に重要になってきています。当グループでは最新の撮影機器を使用して、冠動脈疾患患者や心筋疾患患者の画像評価を行っております。このほか、生活習慣の変化により日本人においても動脈硬化を有する患者が非常に多くなってきています。当グループでは大血管や末梢血管を対象として、動脈硬化による血管の変化とそれによって引き起こされる病態の画像化にも貢献しています。当グループの特徴としては、撮影の現場に放射線科医師と循環器科医師が参加し、また放射線技師も含めて撮影方法や読影について活発に意見を交換し、和気あいあいとした雰囲気の中で臨床診療と研究活動を行なっていることが挙げられます。臨床を詳しく知る主治医と検査に習熟した放射線科医や放射線技師が一体となって活動しているため、臨床医の目的に合わせて最適な画像を提供することが可能です。多職種から構成されるチームが一丸となって循環器画像診断学の向上に日々努めております。

研究

当グループでは心臓疾患や血管疾患を対象としたCTおよびMRIを中心とした研究を行い、学会や論文で発表しています。関係診療科との連携により、専門的な立場から意見を交換しながら、活発に研究をおこなっております。

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核医学・PETグループ

核医学検査は、中枢神経系、呼吸器、消化器、泌尿生殖器、循環器、骨軟部・関節、内分泌臓器、血液・造血器などさまざまな臓器の機能や異常を画像化、測定することができ、腫瘍の検出も可能な検査法です。半減期の短い放射性同位元素で印を付けた(標識した)薬剤を投与し撮像することで、身体の負担が少なく(非侵襲的)に臓器の機能測定を行い、X線写真、CT、MRIなどの形態画像では指摘しがたい情報をもたらし、診断に寄与します。最近では、ポジトロン断層画像法(ポジトロン・エミッション・トモグラフィ=PET)が注目を浴びています。

神戸大学放射線科 核医学・PETグループは、一般核医学やPET検査を行い、CTやMRI、超音波検査、内視鏡検査などの検査所見と合わせた総合的な診断を行っています。核医学検査やPETでは用いられる薬剤が変われば、得られる情報も異なります。各々の薬剤には当然ながら利点、欠点があり(どのような検査でもそうですが)限界もあるため、それらの特色を臨床で活かすことができるようにしています。

当グループでは、財団法人先端医療振興財団先端医療センターと連携し、診療や研究を行っています。医学部学生を対象としたBSL(ベッドサイドラーニング)は、神戸大学大学院 放射線医学 分子イメージング学<連携大学院>の千田道雄教授(先端医療センター分子イメージンググループ リーダー)が担当しており、核医学・PETの基礎から最先端のことがらまで学ぶことができます。

臨床のPETでは、ブドウ糖に似た18F-フルオロデオキシグルコース(18F-FDG)というPET用薬剤が最も用いられます。そのFDG-PETの読影は、大学病院内だけでなく、大学と同じく神戸市中央区にある先端医療センターでも多くの症例を通じて経験を深め、読影を学ぶことができます。

また大学病院内では他のモダリティと合わせて経験することで画像診断上のPETの真の重要性を理解することができます。神戸大学放射線科には、PETの読影にも習熟した放射線科医が増えており、CTやMRIなど他の診断モダリティに加えて、FDG-PETでの集積、また他の一般核医学検査の特徴なども知ることができる点で初期研修や後期研修、そして将来 放射線科専門医、核医学専門医やPET核医学認定医など資格を得るための研修にも最適な場と言えるでしょう。

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神戸大学医学部付属病院放射線科医局

〒650-0017 神戸市中央区楠町7-5-2
TEL:078-382-6104 FAX:078-382-6129
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