教室紹介

部門紹介:IVR

子宮筋腫に対する新たな治療法~子宮動脈塞栓術~

インターベンショナル・ラジオロジー(Interventional Radiology=IVR)は、放射線診断機器を用いた治療という意味ですが、「血管内治療」、「血管内手術」、「画像ガイド下治療」などの低侵襲治療を意味します。4人に1人が65歳以上という超高齢化社会を迎えた我が国において、患者さんに対する負担の少ない治療法であるIVRの必要性はますます高まっています。

当科では年間1000件をゆうに超える豊富な症例数を誇っており、一般的な肝細胞癌に対する選択的動注化学塞栓療法(TACE)だけではなく、閉塞性動脈硬化症に対する血管形成術(PTA)や内臓動脈瘤に対する塞栓術など様々な領域のIVRを積極的に施行しています。また、大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術や産科手術の出血量制御のためのバルーン留置術など、外科手術の必要な手技や手術支援のための手技についても、移動式DSA装置を用いて手術室で施行しています。本年度中には血管造影装置を有する手術室(ハイブリッド手術室)も稼働予定で、より高度で複雑な手技を必要とする症例にも対応できるようになります。交通外傷や周産期出血、大動脈瘤破裂などの救急疾患に関しても、24時間365日体制で対応し、治療にあたっています。また、常に他科と良好な連携を保っており、関連各科と共同で施行している手技も多く、心臓血管外科や消化器内科・外科とはIVRカンファレンスを開催し、症例検討を行っています。その他、JCOG(日本臨床研究グループ)やJIVROSG(日本腫瘍IVR研究グループ)といった全国規模で施行されている多施設共同の臨床試験にも参加しており、より優れた治療法の開発や標準化に貢献しています。

現在、IVRを専門としているスタッフは6名で、うち4名がIVR専門医に認定されており(1名は海外留学中)、胸部・腹部大動脈瘤ステントグラフト指導医も2名が有しています。また、院内外を問わず、救急科や血管外科などの他科の医師の研修や海外からの留学生も積極的に受け入れています。また、スタッフの多くは海外留学を経験しており、今後も海外で知見を広めることを積極的に推奨していきます。

IVRに興味を持つ「我こそは」と思っている医学生や研修医・専攻医の皆さんに是非、神戸大学のIVRグループに加わっていただければと思っています。

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治療手技の種類と施行件数(2011~2013年)

治療手技
2011年
2012年
2013年
大血管・末梢血管
大動脈ステントグラフト留置術
(心臓血管外科と共同で施行)
63
78
84
末梢血管疾患に対するPTA、血栓除去術
(心臓血管外科と共同で施行)
51
69
60
透析シャント機能不全に対するPTA
47
40
53
動脈瘤などの塞栓術
32
38
43
造影・その他
27
27
25
腹部
肝癌に対するTACE、動注化学療法
424
428
357
胃・食道静脈瘤に対するIVR
(BRTO、PTSなど)
8
16
24
外傷・産科出血などに対する緊急止血術
101
69
55
造影・その他
248
168
120
その他
頭頸部癌に対する動注化学療法
9
7
47
血管奇形に対する血流遮断・塞栓術
(形成外科と共同で施行)
5
4
7
中心静脈ポート留置
176
186
205
生検・膿瘍ドレナージ・経皮的椎体形成術
84
82
87
造影・その他
28
40
38
合計
1303
1252
1205

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神戸大学医学部付属病院放射線科医局

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