会 場 姫路キャスパホール 姫路市西駅前町88番地キャスパ7階 TEL (0792)84-5806 本地方会は、日本小児科学会認定医のための研修8単位です。
一 般 講 演(講演時間5分) I. グループ (13:00〜13:48) 座長 上 原 慎一郎 1.加古川地区で多発した中枢神経病変を合併した手足口病症例の検討 神鋼加古川病院 小児科 箙 ひとみ 他 2.エンテロウイルス71感染による手足口病に右上肢弛緩性麻痺を合併した2才男児の一例 神鋼加古川病院 小児科 吉 田 茂 他 3.初診時に下痢症状を伴わなかったサルモネラ感染症 社会保険神戸中央病院 小児科 乗 松 泉 他 4.赤穂市内A中学校バスケット部で集団発生したマイコプラズマ肺炎の7例 赤穂市民病院 小児科 五十嵐 美 衛 他 5.川崎病の臨床症状に急性腎不全、高アミラーゼ血症を合併し、 エルシニア感染症が疑われた1例 兵庫県立塚口病院 小児科 芥 川 宏 他 6.急性腎不全に陥った溶連菌感染後紫斑病性腎炎の1例 兵庫医科大学 小児科 馬 塲 理 絵 他 II. グループ (13:48〜14:44) 座長 桃 田 哲 也 7.川崎病による重症冠動脈病変を合併した1例の出産の経験 西神戸医療センター 小児科 深 谷 隆 他 8.当院における糖尿病母体から出生した児についての臨床的検討 姫路赤十字病院 小児科 松 岡 智 子 他 9.胎児期に多房性嚢胞で発見された気管支原性嚢胞の一例 神戸大学 小児科 松 崎 公美子 他 10.一酸化窒素吸入療法が著効を示した新生児遷延性肺高血圧症の3例 姫路赤十字病院 小児科 柄 川 剛 他 11.当センターでの緑膿菌感染症の臨床的検討 兵庫県立こども病院周産期医療センター 新生児科 津 本 尚 美 他 12.エリスロマイシン(EM)投与後、肥厚性幽門狭窄症(PS)を発症した新生児例 市立川西病院 小児科 松 田 具 子 他 13.当院における超早産児に対する輸血の現状 兵庫県立こども病院周産期医療センター 新生児科 和 田 佳 子 他 III. グループ (14:44〜15:24) 座長 三 舛 信一郎 14.腹部エコーで確定診断し体位療法が著効した上腸管膜動脈(SMA)症候群の 脳性麻痺児の1例 姫路赤十字病院 小児科 野 津 寛 大 他 15.当科で経験したメッケル憩室合併症の5例 明石市立市民病院 小児科 杉 野 由里子 他 16.小児大腸ポリープの4例 木山病院 小児外科 土 居 治 他 17.運転席のパワーウインドウで頸部圧迫され、心肺停止をきたした4歳男児例 神戸市立中央市民病院 小児科 前 田 晴 子 他 18.マムシ咬傷6才男児の1例 姫路赤十字病院 小児科 神 岡 一 郎 他
休 憩
解 説 講 演(15:35〜16:20) 座長 桜 井 隆 クラミジア・ニューモニエ感染症の最近の話題 山口県済生会下関総合病院 小児科医長 尾 内 一 信
IV. グループ (16:20〜17:00) 座長 前 田 衛 作 19.前医にて停留精巣術後に発症した腹腔内遺残精巣原発成熟型奇形腫の1例 木山病院 小児外科 土 居 治 他 20.脳梗塞をきたしたプロテインC欠乏症の1例 六甲アイランド病院 小児科 西 山 敦 史 他 21.セファランチンの投与が有効であった特発性血小板減少性紫斑病の2例 市立川西病院 小児科 長谷川 大一郎 他 22.3度の造血幹細胞移植を行った乳児白血病の1例 神戸市立中央市民病院 小児科 斎 藤 潤 他 23.非血縁者間同種臍帯血移植を施行した重症複合型免疫不全症(SCID)の一例 神戸大学 小児科 城 戸 康 宏 他 V. グループ (17:00〜17:40) 座長 水 戸 敬 24.頭部外傷後にWest症候群を発症した1歳男児例 兵庫県立塚口病院 小児科 岡 崎 伸 他 25.亜急性の経過を呈した急性散在性脳脊髄炎の一例 加古川市民病院 小児科 親 里 嘉 展 他 26.当センターに通院中の失調症15例の検討 姫路市総合福祉通園センター 小寺澤 敬 子 他 27.神経内視鏡を用いた水頭症に対する治療;第三脳室底開窓術 国立姫路病院 脳神経外科 堀 川 文 彦 他 28.当院夜尿症外来の震災以来の診療状況 鐘紡記念病院 小児科 井 上 真太郎 他 VI. グループ (17:40〜18:12) 座長 四 宮 敬 介 29.もやもや病を合併した小児全身性エリテマトーデス(SLE)の一例 兵庫県立尼崎病院 小児科 後 藤 元 宏 他 30.経過中、高度な肝機能異常とDICを発症した若年性関節リュウマチ(JRA)の1例 姫路聖マリア病院 小児科 上 原 愼一郎 他 31.低身長を主訴に来院した後天性甲状腺機能低下症の一例 公立豊岡病院 小児科 平 山 毅 他 32.即時型食物アレルギー152例の検討 解 説 講 演 クラミジア・ニューモニエ感染症の最近の話題 山口県済生会下関総合病院 小児科医長 尾 内 一 信 Chlamydia pneumoniaeは、人に感染する新しいクラミジアで、主に呼吸器感染症の原因となる。近年明らかにされた菌なので新興感染症の一つに数えられている。非常に身近な感染症であり、乳児から老人まであらゆる世代が急性ないし慢性に感染し、その一部が発病すると考えられている。われわれ小児科医は日常の外来診療で本菌感染症をよく経験している。臨床スペクトルムは、上気道炎から肺炎まで多彩である。臨床像と検査所見は、Mycoplasma pneumoniae感染症に類似している。特に長引く咳が特徴的であり、家族内や集団でよく流行する。治療は、小児ではマクロライド系とテトラサイクリン系抗生剤が有効である。 最近喘息や動脈硬化症との関連が注目され、特に動脈硬化症との関連については心筋梗塞を抗菌薬で予防しようとする4000〜8000人規模の臨床治験が米国で進行中である。1999年には本菌の全ゲノム配列が決定され、本菌研究も新たな段階に進んでいる。 |