プ ロ グ ラ ム
日 時 平成9年9月27日(土) 13:00〜
会 場 姫路キャスパホール
姫路市西駅前町88番地キャスパ7階
TEL (0792)84−5806
本地方会は、日本小児科学会認定医のための研修8単位です。
一 般 講 演(講演時間6分)
I グループ (13:00〜13:36) 座長 伊 東 幸三郎
1.川崎病不全型と思われる2例
社会保険神戸中央病院 小児科 上 田 育 代 他
2.今夏に経験した無菌性髄膜炎の14症例の検討
兵庫県立塚口病院 小児科 芥 川 宏 他
3.アレルギー性紫斑病を合併した人パルボウイルスB149(PVB19)感染
六甲アイランド病院 小児科 前 田 太 郎 他
4.麻疹ワクチン接種後の抗体持続について
岡藤小児科医院 岡 藤 輝 夫
II グループ (13:36〜14:12) 座長 片 岡 健 吉
5.興味ある経過を呈したカルマバゼピン(CBZ)による薬疹の1例
明石市立市民病院 小児科 木 下 由美子 他
6.痙攣重積発作を発症した心因性多飲の1例
兵庫医科大学 小児科 奥 田 朱 美 他
7.著しい表現促進現象を示した歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症(DRPLA)の1家系
神戸大学公衆衛生学教室 西 尾 久 英 他
8.重度障害児の摂食障害に対するビデオ嚥下透視検査の有用性
姫路市総合福祉通園センター 小児科 鍋 谷 まこと 他
III グループ (14:12〜14:57) 座長 上 原 慎一郎
9.膀胱尿管逆流現象の泌尿器科学的疾患同胞例
木山病院 小児外科 土 居 治 他
10.尿路結石の8歳女児例
甲南病院 小児科 深 堀 貴 世 他
11.生理食塩水を用いたエコー下腸重積整腹の実際
神鋼加古川病院 小児科 吉 田 茂 他
12.DICヘリカルCTにより総肝管欠損症と診断された1例
加古川市民病院 小児科 八 木 麻理子 他
13.超音波検査をはじめとする画像診断が有用であった処女膜閉鎖症の1例
木山病院 小児外科 竹 尾 智 行 他
IV グループ (14:57〜15:33) 座長 丸 山 準
14.HLA表現型一致,DNAタイピング2座不一致のドナーより非血縁者間骨髄移植を施行した白血病リンパ腫症候群(LLS)の1例
神戸大学 小児科 松 田 具 子 他
15.化学療法開始前に交換輸血を行った乳児白血病の1例
姫路赤十字病院 小児科 高 橋 千 晶 他
16.新生児健診で見つけられた腹部炎症性筋線維芽細胞性腫瘍の1例
西神戸医療センター 小児科 針 谷 秀 和 他
17.新生児期に巨大血管腫を認めた3例
兵庫県立こども病院周産期医療センター新生児科 森 口 麗 子 他
_________ 休 憩 _________
解 説 講 演(15:45〜16:15) 座長 桜 井 隆
小 児 の 熱 傷 の 治 療 姫路赤十字病院 形成外科 最 所 裕 司
V グループ (16:15〜16:51) 座長 石 田 明 人
18.メデラ社製光線療法ベッド(Bilibed)の試用経験
姫路聖マリア病院 小児科 河 田 知 子 他
19.当科における肥厚性幽門狭窄症に対する経口硫酸アトロピン療法についての検討
県立淡路病院 小児科 木 花 咲 子 他
20.OK432の胸腔内投与が有効であった先天性乳麋胸の一例
姫路赤十字病院 小児科 足 立 佳 代 他
21.新生児乳び胸の4例
神戸大学 小児科 永 瀬 裕 朗 他
VI グループ (16:51〜17:27) 座長 久 呉 真 章
22.遺伝子解析により生後早期に診断した先天性筋緊張性ジストロフィーの1例
加古川市民病院 小児科 竹 内 洋 子 他
23.DAX-1遺伝子異常が認められた先天性副腎低形成の1男児例
兵庫県立こども病院 代謝内分泌科 浦 田 理 恵 他
24.ビタミンB6不応型のホモシスチン尿症の一女児例
姫路赤十字病院 小児科 山 本 康 二 他
25.急激な肝不全と溶血発作で発症したWilson病の1例
神戸市立中央市民病院 小児科 篠 田 現 他
「小 児 の 熱 傷 の 治 療」 姫路赤十字病院形成外科 最 所 裕 司
熱傷は形成外科に限らず外来ではしばしば遭遇するありふれた外傷です。姫路赤十字病院形成外科で昨年1年間に治療した熱傷は353例でした。そのうち12才以下の乳幼児は74例全体の約20%でした。さらに3才までの熱傷は乳幼児の熱傷の60%を占めていました。この傾向はほぼ一定しています。
熱傷と一口に言っても軽いものから生命にかかわる重症のものまでさまざまな程度があります。特に、乳幼児の熱傷は初期の処置が重要です。軽い熱傷でも処置を誤ると瘢痕を残し、その瘢痕は植皮や瘢痕形成術でも決して取り去ることは出来ません。また小児期の熱傷の瘢痕は拘縮を起こしたり、骨の成長の障害を引き起こしたりする場合があります。さらに瘢痕の醜状のため、その見える傷あと以上に大きな精神的なダメージを
受けるこどももいます。ですからどんな熱傷でも細心の注意を払って治療にあたらな
ければなりません。
そこで私達形成外科で行っている熱傷の治療、手術をご紹介し、熱傷治療で重要
なこと、注意点等について述べさせていただきます。
兵庫県地方会入会希望の方は: 事務局 children@kobe-u.ac.jp まで