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臨床研究

乳腺腫瘍におけるHippo経路分子の発現変化

はじめに

近年癌抑制シグナルの鍵経路としてHippoキナーゼ経路が発見され、注目を浴びています。
乳腺腫瘍においてもHippo経路分子の発現の変化の報告がみられます。
本研究では、これまでに九州大学病院別府病院で切除した乳腺腫瘍(良性、悪性を含む)標本を用いてHippo経路の各分子の発現量を、免疫組織学的手法を用いて検討し、その発現量と、腫瘍の進行度・悪性度や予後との相関を検討します。
これによって乳腺悪性腫瘍に対する新規治療法の可能性を探ります。

対象

九州大学病院別府病院において2006年4月1日から2012年3月31日までに乳腺悪性腫瘍(乳癌、乳腺肉腫)、乳腺良性腫瘍(線維腺腫)の診断で手術を受けられた方60名を対象に致します。
対象者となることを希望されない方は、下記連絡先までご連絡下さい。

研究内容

手術で切除された病理標本を使って、Hippo経路の各分子(NF2, MST, WW45, MOB1, LATS, NDR, YAP, TAZ)の発現量を、免疫組織学的手法を用いて調べます。
また腫瘍部で発現変化を見たものは、発現量の変化が、がんの悪性度や進行度、及び予後とどの程度相関するのかを、抗体を用いて染色した結果と、患者さんの臨床背景(腫瘍の悪性度や進行度や予後)を用いて研究します。
この研究を行うことで患者さんに日常診療以外の余分な負担が生じることは全くありません。

個人情報の管理について

個人情報漏洩を防ぐため、九州大学病院別府病院外科において、個人を特定できる情報を削除し、データの数字化、データファイルの暗号化などの厳格な対策を取り、第三者が個人情報を閲覧することができないようにしております。
また病理切片を同分野で作成し、免疫染色等を行います。本研究の実施過程及びその結果の公表(学会や論文等)の際にも、患者さんを特定できる情報は一切含まれません。

研究期間

研究を行う期間は承認日より28年03月31日まで

医学上の貢献

本研究により被験者となった患者さんが直接受けることができる利益はありませんが、将来研究成果は乳腺腫瘍の発症機序の解明及び新しい治療法の発見の一助になり、多くの患者さんの治療と健康に貢献できる可能性が高いと考えます。

研究機関

研究責任者:生体防御医学研究所ゲノム腫瘍学分野
教授・鈴木 聡
研究分担者:生体防御医学研究所ゲノム腫瘍学分野
助教・西尾美希
特別研究員・藤 庸子
共同研究者: 九州大学別府病院外科
教授・三森巧士

婦人科腫瘍におけるHippo経路分子の発現変化

はじめに

近年癌抑制シグナルの鍵経路としてHippoキナーゼ経路が発見され、注目を浴びています。しかしながら婦人科腫瘍においてHippo経路分子の発現をみたものは卵巣ではありますが、子宮ではこれまでに見当たりません。
本研究では、これまでに熊本大学医学部附属病院産科婦人科で切除した婦人科腫瘍(良性、悪性を含む)標本を用いてHippo経路の各分子の発現量を、免疫組織学的手法を用いて検討し、その発現量と、腫瘍の進行度・悪性度や予後との相関を検討します。これによって婦人科悪性腫瘍に対する新規治療法の可能性を探ります。

対象

熊本大学医学部附属病院産科婦人科において2006年4月1日から2012年3月31日までに子宮悪性腫瘍(子宮頸癌、子宮体癌、子宮肉腫)、子宮良性腫瘍(子宮筋腫)、卵巣悪性腫瘍(卵巣癌)、良性卵巣腫瘍の診断で手術を受けられた方120名を対象に致します。
対象者となることを希望されない方は、下記連絡先までご連絡下さい。

研究内容

手術で切除された病理標本を使って、Hippo経路の各分子(NF2, MST, WW45, MOB1, LATS, NDR, YAP, TAZ)の発現量を、免疫組織学的手法を用いて調べます。
また腫瘍部で発現変化を見たものは、発現量の変化が、がんの悪性度や進行度、及び予後とどの程度相関するのかを、抗体を用いて染色した結果と、患者さんの臨床背景(腫瘍の悪性度や進行度や予後)を用いて研究します。
この研究を行うことで患者さんに日常診療以外の余分な負担が生じることは全くありません。

個人情報の管理について

個人情報漏洩を防ぐため、熊本大学大学院生命科学研究部 先端生命医療科学部門 成育再建・移植医学講座 産科婦人科学分野においては、個人を特定できる情報を削除し、データの数字化、データファイルの暗号化などの厳格な対策を取り、第三者が個人情報を閲覧することができないようにしております。
また病理切片を同分野で作成し、九州大学生体防御医学研究所ゲノム腫瘍分野で免疫染色等を行います。本研究の実施過程及びその結果の公表(学会や論文等)の際にも、患者さんを特定できる情報は一切含まれません。

研究期間

研究を行う期間は承認日より28年03月31日まで

医学上の貢献

本研究により被験者となった患者さんが直接受けることができる利益はありませんが、将来研究成果は婦人科疾患の発症機序の解明及び新しい治療法の発見の一助になり、多くの患者さんの治療と健康に貢献できる可能性が高いと考えます。

研究機関

研究責任者:生体防御医学研究所ゲノム腫瘍学分野
教授・鈴木 聡
研究分担者:生体防御医学研究所ゲノム腫瘍学分野
助教・西尾美希
大学院生・藤 庸子

共同研究者:熊本大学大学院生命科学研究部 先端生命医療科学部門

成育再建・移植医学講座 産科婦人科学分野
教授・片渕秀隆
特任准教授・田代浩徳

胸腺腫瘍を対象としたHippo経路分子の観察研究

はじめに

神戸大学医学部附属病院呼吸器外科、秋田大学医学部附属病院胸部外科、神戸市立医療センター中央市民病院病理診断科では、胸腺腫、胸腺がんと診断され手術を受けられた患者さんを対象に研究を実施しております。
内容については下記のとおりとなっております。
尚、この研究についてご質問等ございましたら、最後に記載しております[問い合わせ窓口]までご連絡ください。

1.研究概要および利用目的

近年がん抑制シグナルの鍵経路としてHippoキナーゼ経路が発見され、注目を浴びています。しかしながら胸腺腫、胸腺がんにおいてHippo経路分子の発現をみたものはこれまでにありません。
本研究では、2000年1月1日から2019年3月31日までに神戸大学医学部附属病院呼吸器外科、秋田大学医学部附属病院胸部外科および神戸市立医療センター中央市民病院病理診で切除手術あるいは生検等により得られた胸腺腫、胸腺がん標本を用いてHippo経路の各分子の発現量を、免疫組織学的手法を用いて検討し、その発現量と、腫瘍の進行度・悪性度や予後との相関を検討します。これによって胸腺腫、胸腺がんに対する新規治療法の可能性を探ります。

2.研究期間

 

この研究は、神戸大学大学院医学研究科 研究科長承認日から2024年7月31日まで行う予定です。

3.研究に用いる試料・情報の種類

・臨床情報:性別、年齢、腫瘍の診断名、悪性度、進行度、使用した薬剤等
・病理組織標本:胸腺組織

4.研究機関

この研究は以下の研究機関と責任者のもとで実施いたします。
代表研究機関
神戸大学大学院医学研究科 生化学・分子生物学講座 分子細胞生物学分野 (研究代表者:鈴木聡)
神戸大学大学院医学研究科 外科学講座 呼吸器外科学分野  眞庭 謙昌
神戸大学大学院医学研究科 呼吸器外科   南 和宏
秋田大学医学部附属病院 胸部外科    南谷 佳弘
神戸市立医療センター中央市民病院 病理診断科   原 重雄

5.外部への試料・情報の提供

データセンターへのデータの提供は、特定の関係者以外がアクセスできない状態で行います。対応表は、当センターの研究責任者が保管・管理します。

6.個人情報の管理方法

プライバシーの保護に配慮するため、患者さんの試料や情報は直ちに識別することがすることができないよう、対応表を作成して管理します。
収集された情報や記録は、インターネットに接続していない外部記憶装置に記録し、神戸大学大学院医学研究科 生化学・分子生物学講座 分子細胞生物学分野の鍵のかかる保管庫に保管します。

7.試料・情報等の保存・管理責任者

この研究の試料や情報を保存・管理する責任者は以下のとおりです。
神戸大学大学院 医学研究科 生化学・分子生物学講座 分子細胞生物学分野 鈴木 聡

8.研究へのデータ提供による利益・不利益

利益・・・・本研究にデータをご提供いただく事で生じる個人の利益は、特にありません。
不利益・・・カルテからのデータ収集のみであるため、特にありません。

9.研究終了後のデータの取り扱いについて

患者さんよりご提供いただきました試料や情報は、研究期間中は神戸大学大学院医学研究科 生化学・分子生物学講座 分子細胞生物学分野において厳重に保管いたします。ご提供いただいた試料や情報が今後の医学の発展に伴って、他の病気の診断や治療に新たな重要な情報をもたらす可能性があり、将来そのような研究に使用することがあるため、研究終了後も引き続き神戸大学大学院医学研究科 生化学・分子生物学講座 分子細胞生物学分野で厳重に保管させていただきます。(保管期間は最長で10年間です。)
なお、保存した試料や情報を用いて新たな研究を行う際は、医学倫理委員会の承認を得た後、情報公開文書を作成し病院のホームページに掲載します。
ただし、患者さんが本研究に関するデータ使用の取り止めを申出された場合には、申出の時点で本研究に関わる情報は復元不可能な状態で破棄いたします。

10.研究成果の公表について

研究成果が学術目的のために論文や学会で公表されることがありますが、その場合には、患者さんを特定できる情報は利用しません。

11.研究へのデータ使用の取り止めについて

いつでも可能です。取りやめを希望されたからといって、何ら不利益を受けることはありませんので、データを本研究に用いられたくない場合には、下記の[問い合わせ窓口]までご連絡ください。取り止めの希望を受けた場合、それ以降、患者さんのデータを本研究に用いることはありません。しかしながら、同意を取り消した時、すでに研究成果が論文などで公表されていた場合には、結果を廃棄できない場合もあります。

12.問い合わせ窓口

この研究についてのご質問だけでなく、ご自身のデータが本研究に用いられているかどうかをお知りになりたい場合や、ご自身のデータの使用を望まれない場合など、この研究に関することは、どうぞ下記の窓口までお問い合わせ下さい。ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:
神戸大学大学院医学研究科 生化学・分子生物学講座 分子細胞生物学分野 担当者:上田史仁
神戸市中央区楠町7-5-2 TEL:078-382-6052
研究責任者:神戸大学大学院医学研究科 生化学・分子生物学講座 分子細胞生物学分野 鈴木 聡

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