人生会議は、ご本人、家族など信頼できる人、医療・ケアチームでの話し合いを通じて、ご本人の価値観を今後の医療・ケアに反映させることが大きな目的となります。

つまり、簡単に説明すると、以下のようなことになります。

  1. Advance(前もって)、元気なうちに
  2. 人生の最終段階の医療やケア、どこでどんなふうに過ごしたいかという気持ちについて
  3. ご本人、家族を含む近しい方、医療・ケアチームが
  4. 話し合いを重ねる・繰り返すプロセス

話し合いを重ねる・繰り返すのは、おからだや気持ちの状態、そして時間の経過とともに、ご本人の気持ちが揺れ動くからです。

その都度、話し合いの内容を文書にまとめると、より良いとされますが、結果としての文書よりも、この話し合い(人生会議)の過程(プロセス)が何よりも重要だとされています。

命の危険が迫った状態になると約70%の方が、これからの医療やケアなどについて自分で決めたり、人に伝えたりすることができなくなるといわれています。

その場合、家族を含めあなたの信頼する方々が、あなたの気持ちをおもんぱかりながら、医療・ケアチームと話し合いをすることになります。

人生会議を通じて、あなたの気持ちを周りの信頼できる方々に知っていてもらうことは、あなた自身のためであり、またあなたの信頼する大切な人の大きな助けにもなります。