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教室の歴史

神戸大学医学部の歴史は明治2年に開設された神戸病院にはじまります。耳鼻咽喉科学教室は、昭和19年(1944年)に兵庫県立医学専門学校開校とともに開講されました。初代教授は当時の県立病院耳鼻咽喉科部長中村良太郎先生、2代目は本邦の頭頸部外科学創始者である浅井良三先生、3代目は難聴診療の大家服部浩先生、そして4代目は喉頭摘出後の音声再建法として世界的に有名な“天津法”を開発され天津睦郎先生です。2001年4月に丹生が5代目教授として就任し現在に至ります。現在の教室員は、教授の丹生、大月准教授、斎藤講師、長谷川講師以下、助教4名、医員8名です。関連病院で勤務している医師も含めた現役教室員は約60名、同門会員数は約200名です。
臨床の特色
頭頸部癌:
頭頸部癌のご紹介が伝統的に多く、早期癌に対しては放射線科・腫瘍内科と連携して抗がん剤同時併用放射線治療や縮小手術によって機能温存につとめるとともに、進行癌に対しては形成外科、消化器外科、胸部外科、脳神経外科などの関連各科にご協力いただき、積極的に拡大手術を行っています。頭頸部癌の手術では摂食・嚥下機能、発声・構音機能の障害が大きな問題となりますが、「機能の温存と再建」を考慮した手術を行うとともに、言語聴覚士によるリハビリテーションを導入いたしました。
喉頭癌放射線治療後再発例

音声・嚥下障害:
これからの高齢化社会では、脳腫瘍、脳血管障害、神経変性疾患など音声・嚥下障害への対応がますます重要となってきます。言語聴覚士によるリハビリテーションとともに機能改善手術(喉頭挙上術・輪状咽頭筋切断術)を積極的に行っています。
ナビゲーションガイド下鼻内内視鏡手術:
鼻副鼻腔疾患に対する内視鏡手術は全国的に定着し、多くの施設で実施されています。しかし鼻副鼻腔は眼や脳などの重要な器官に隣接しているため、病気の出来ている場所によっては、合併症の危険性が高く、内視鏡下での手術実施が躊躇される場合もあります。当科では、そのような症例を主に対象として、ナビゲーションシステムを併用した内視鏡手術を実施しています。ナビゲーションシステムでは、手術前にあらかじめ撮影しておいたCT画像のデータを装置に入力しておくことにより、操作している部位を手術中に逐次CT画面で確認することができ、安全性を高めた手術が可能となっています。(注:ナビゲーションの使用は、その必要性を考慮して決めさせていただきます)
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| 耳鼻科専用ナビゲーションシステム ナビゲーションで示されるCT上の操作位置(左上、右上、左下)、実際の操作部位(右下) |
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研究の特色
頭頸部癌(丹生・大月・斎藤)、嗅上皮・嗅覚(丹生・土井・藤尾)、嚥下障害・音声障害(斎藤・米澤)、内耳性難聴(谷本・山下)、難治性中耳炎(長谷川)など、各グループが、それぞれ独創的な研究を行っています。分子生物学、病理組織学、細胞培養、動物実験、電気生理学、音声嚥下機能検査など様々な研究機器が整備され、専任の研究助手が各研究を支援しています。
嗅神経細胞再生に関与する遺伝子の解析

ビデオ喉頭内視鏡と嚥下圧測定による嚥下機能評価

増殖制限型アデノウイルスベクターを用いた頭頸部癌の遺伝子治療




