新規病原体の探索研究グループ 人獣共通感染症は世界的にも大きな問題となっています。猿類は、ヒトに最も近縁であることからその感染源は、ヒトにとっても脅威となることが示唆されます。インドネシアは多くの島からなる島国であり、動物の生息域も多岐に渡っています。ジャングルには多くの猿類が生息していますが、近年、森林伐採により世界的にも野生猿とヒトとの接触機会が増えています。野生猿は人獣共通感染症を引き起こす病原体のリザーバーであり、未知の病原体を保有していることからその解析は重要です。

医療技術が高度に進歩した現在でも世界中に原因不明の脳炎や熱性疾患が存在します。インドネシアにおいても原因不明の致死的な脳炎や熱性疾患が多く存在します。また、熱帯・亜熱帯の開発途上国には様々な熱帯感染症が存在しますが、未知の病原体がこのような原因不明の疾患を引き起こしている可能性が示唆されます。感染症は国境を越えて伝播するため、このような未知の病原体は先進国において新たな脅威となる可能性があります。

新規病原体の探索研究グループでは、インドネシアの共同研究者と協力して、次世代シーケンサーによる遺伝子解析によりインドネシアにおける人獣共通感染症の病原体及び脳炎や熱性疾患の原因病原体を解明に取り組みます。

神戸大学研究者

アイルランガ大学熱帯病研究所研究者

ストモ病院研究者

森　康子（新型コロナウイルス代表者）

Maria Inge Lusida教授 (カウンターパート）

Dominicus Husada

内海　孝子（インドネシア常駐研究者）

NiL Ayu Megasari

有井　潤

Krisnoadi Rahardjo

西村　光広

Rima R Prasetya