神戸大学 医学研究科・医学部
楠キャンパス紹介
大学院医学研究科
バイオメディカルサイエンス専攻
医学部
国際交流
入学案内
お知らせ・募集
  公開講座
  オープンキャンパス
  教員公募・採用情報
附属施設・関連組織
学内情報
TOP
  TOPお知らせ・募集
お知らせ
  高橋裕講師らが老化防止に関わる遺伝子SIRT1の新たなホルモン調節作用を発見

大学院医学研究科・糖尿病・内分泌内科学の高橋裕講師、山本雅昭医学研究員らの研究グループが、抗老化遺伝子サーチュインの代表的な分子であるSIRT1が成長ホルモンによる肝臓のインスリン様成長因子(IGF-I)産生を調節していることを明らかにしました。このことは、サーチュインの新たな役割の発見とともに、ホルモンによる飢餓時の適応現象の理解に大きく貢献するものです。

本研究成果は米国科学雑誌、米国科学アカデミー紀要の8月26日付けのオンライン版に掲載されました。
また本研究の概要は8月26日付けのNHKニュースで取り上げられました。

<詳細>

栄養不良時や飢餓時には、ホルモンによる適応現象が起こります。そのひとつとして成長ホルモンによる肝臓におけるIGF-I産生が低下することがよく知られていますが、その機序は十分に明らかにされていませんでした。本研究グループは、代表的なサーチュイン、SIRT1が成長ホルモンの細胞内シグナル伝達分子であるSTAT5蛋白を修飾することによってその作用を抑制することを発見しました(図1)。

クリックで拡大
図1 クリックで拡大

クリックで拡大
図2 クリックで拡大

サーチュインは抗老化遺伝子と呼ばれ、赤ワインに含まれるポリフェノールの1種であるレスベラトロールによって活性化されることが知られています。飢餓やカロリー制限によって活性化され、ストレス耐性を生じて寿命が延びるとされています。さらにSIRT1の活性化は、肥満に伴う糖尿病やアルツハイマー病などの神経変性疾患の進展を防ぐことが分かってきました。その一方で、サーチュインは、飢餓時を生き延びるために重要な役割を果たしていることが次々と明らかにされており、今回の発見はホルモン調節機構におけるサーチュインの新たな役割のひとつであると考えられます。

今回サーチュインによって調節されることが明らかになったインスリン様増殖因子には成長促進作用やインスリン増強作用があります。サーチュインは、成長ホルモンの肝臓における作用を弱めてIGF-I産生を低下させることによって、成長に使っていたエネルギーを血糖の上昇などを通じて生存のために使い飢餓状態に適応できるようにしていると考えられます(図2)。

 
【論文タイトル】    SIRT1 regulates adaptive response of the growth hormone--insulin-like growth factor-I axis under fasting conditions in liver
【著者】   Masaaki Yamamoto, Genzo Iguchi, Hidenori Fukuoka, Kentaro Suda, Hironori Bando, Michiko Takahashi, Hitoshi Nishizawa, Susumu Seino, and Yutaka Takahashi
【掲載記事】   PNAS 電子版(PNAS Early Edition)
    NHKニュース(8月26日)
PageTop  
 
アクセスマップ  お問い合わせ  
Copyright (C) 2005 Kobe University Graduate School of Medicine / School of Medicine. All Rights Reserved.