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  世界初Rasを分子標的とするがん治療薬開発の扉を開く片岡研究室の研究がPNAS誌に掲載

神戸大学大学院医学研究科分子生物学分野の片岡徹教授と島扶美准教授らの研究グループは、大腸がんやすい臓がんを始めとする多くのがんの発症に関わるrasがん遺伝子が作り出すたんぱく質 (Ras) の働きを止める抗がん剤開発候補物質の同定に成功しました。

Rasは、その分子表面に薬剤が結合するために必要なポケット構造(薬剤を鍵とすると鍵穴に相当)を持たないため、Rasに直接結合してその働きを止める物質の開発は不可能と思われてきました。しかし、大型放射光施設SPring-8の協力のもと、2005年に世界に先駆けてRasの分子表面にポケット構造を発見したのを皮切りに、そのポケットに特異的に結合することにより、Rasが引き起こす細胞がん化シグナルの伝達を遮断する3種類の物質(低分子化合物)を、コンピュータシミュレーションと試験管内及び細胞レベルでの活性検定を組み合わせた独自の手法を用いることで発見しました。これらの物質(論文中で「Kobeファミリー化合物」と命名)は、マウスに移植したヒト大腸がん細胞の腫瘍形成を抑制する顕著な抗がん作用を示します。

Rasを分子標的としたがん治療薬については、国内外を問わず、現時点で臨床の現場で使用可能なものは全く存在しません。従って、今回の研究成果は、世界初の革新的なRas分子標的がん治療薬の開発につながるものと考えられます。


記者会見の模様
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【論文タイトル】    In silico discovery of small-molecule Ras inhibitors that display antitumor activity by blocking the Ras effector interaction
【著者】   Fumi Shima, Yoko Yoshikawa, Min Ye, Mitsugu Araki, Shigeyuki Matsumoto, Jingling Liao, Lizhi Hu, Takeshi Sugimoto, Yuichi Ijiri, Azusa Takeda, Yuko Nishiyama, Chie Sato, Shin Muraoka, Atsuo Tamura, Tsutomu Osoda, Ken-ichiro Tsuda, Tomoya Miyakawa, Hiroaki Fukunishi, Jiro Shimada, Takashi Kumasaka, Masaki Yamamoto, and Tohru Kataoka
【掲載記事】   PNAS 電子版(PNAS Early Edition)
    神戸新聞 (4月30日朝刊1面)
    (※無断での記事の転載は禁じられております。)
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