病棟紹介

市中病院では診療する機会が少ない疾患を数多く経験し
症例を丁寧に、
かつ深く考察するトレーニングを
積むことができます

当科の特色

入院患者の内訳については、糖尿病疾患は、2型糖尿病が最も多く、その他にも1型糖尿病、膵疾患や肝疾患などに伴う糖尿病、妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠など、症例は多岐にわたりますが、センサー付きインスリンポンプ療法(SAP)、リアルタイムCGMなどの先進デバイスを用いた治療も積極的に導入しており、SAP療法の症例数は日本でトップクラスです。

内分泌疾患は、間脳下垂体疾患、骨Ca系統疾患、甲状腺疾患、副腎疾患、性腺系疾患と症例は多彩ですが、中でも間脳下垂体疾患は日本でも有数の症例数を誇ります。

診療・教育システムについて

病棟では、複数名の指導教員、卒後3~12年と幅広い年代の医員、専攻医が病棟医として診療をしています。また、初期研修医も常時2~5名程度研修しています。

病棟医は、糖尿病、内分泌を問わず幅広く症例を担当し、各疾患の専門家である教員の指導のもと、複数で、主治医団として患者さんを診察し、検査計画を立て、病態の評価、診断、治療を進めていきます。

カンファレンスでは、さらに深く症例について勉強することができ、学会発表や論文発表なども積極的に行っています。当病棟で1年間診療活動に携われば、糖尿病専門医・内分泌代謝科専門医を取得するための症例を研修することができます。

私たちの目指すもの

私たちは、患者さん個々人に応じた適切な治療を目指しています。

糖尿病は、患者さん自身が自己管理し、疾患と上手く付き合っていくことが重要な疾患です。患者さんの病型、病態、合併症について詳細に評価を行い、患者さんにご自身の状態を理解していただくことが、患者さん自身が治療に前向きに取り組まれることに繋がります。

さらに看護師、管理栄養士、薬剤師、検査技師、臨床心理士と糖尿病チームを作り、患者さんの心理状態や理解度、社会的要因をふまえ、病気と向き合い治療に取り組める環境作りを心がけています。

実際に病棟担当医になれば、糖尿病チームのミーティングに参加し、さらに糖尿病教室では講師として活躍していただきます。1型糖尿病の患者さんも多く、心理的な面まで踏み込んだチーム医療を体験していただけると思います。

また内分泌疾患は、診断がつけば手術で治癒すること、適切なホルモン補充により症状が改善する事が十分に期待できる疾患が多いだけに、まずは的確な診断が非常に重要です。様々な症状で苦しんできた患者さんが、治療により完全に良くなったということも、よく経験されます。地域の医院、病院から多くの希少性疾患をご紹介いただいており、滅多に経験できない症例を数多く経験することができます。
このような症例の検査計画を立て、診断を行い、治療方針を決定していくことは内科医としての醍醐味だと思います。

また、既存の疾患概念にあてはまらない全く未知の病態に遭遇することがあります。
私たちはこういう症例に対して、わからないままで決して終わらせることなく、臨床と基礎の垣根を越え、あきらめずに病態解明のために取り組みます。その努力からこれまで様々な新たな疾患概念や病態、治療法を明らかにすることに成功しています。

見学にお越し下さい

実際に見学に来ていただければ、糖尿病、内分泌疾患を診る楽しみを感じていただけると思います。
とくに当科では女性医師が多いのが特徴で、妊娠・出産をはじめとした様々なライフイベントに対応できる働きやすい環境づくりを常に目指しています。

当病棟で働いている医師達は、いつも患者さんのことを相談しあい、時には(しょっちゅう?)熱く語り合っています。チームワークを大切にし、いつも楽しく仕事することをモットーにしていますので、ぜひ一緒に働いてみませんか?
まずは一度見学にお越し下さい!