教育・研修

大学院生募集

大学院紹介

神戸大学消化器内科は平成30年4月より児玉裕三教授が就任し、新たなスタートを切った活気あふれる若い教室ですが、医師、研究者、院生、技術補佐員、総計60名程が既に在籍しており、肝胆膵疾患、食道から大腸までの消化管疾患において多岐にわたる臨床、基礎研究を行い、新たな知見の発見に取り組んでいます。

当教室の大学院生は、後期研修終了後の医師を中心に、口腔外科や薬学部など他学部出身者、外国人留学生、そして在学中に結婚、出産を経験し博士課程を修了した女医さんなど多彩な背景をもっています。

そのため、固定したプログラムではなく、個々の現在の生活や、将来の希望も見据えてのキャリアアップができるよう、研究課題を考え、状況に応じて柔軟に対応致します。臨床医、研究医、医学教育の指導者、企業への就職など何れの道も選択肢として残るのは大学院にすすむメリットの一つです。将来の希望が決まっている人、まだ展望が定まっていない人も大学院生活を通して最良の選択ができるようにサポートしていきます。

研究内容

平成30年4月現在で、20名以上の大学院生が在籍し、培養細胞や遺伝子組換えマウスなどを駆使した基礎研究から、臨床検体を使用した臨床研究など、多彩な研究課題に取り組んでいます。研究課題としては、基礎研究では、腸管腫瘍や炎症性腸疾患(IBD)、非アルコール性肝炎(NASH)のモデルマウスを使用し、腸内細菌叢や代謝産物への介入による治療効果や病態の修飾についての解析等を行っています。

また、最近のトピックである腸内環境と疾病の関係についても研究に力をいれており、NASH、自己免疫性膵炎(AIP)、過敏性腸症候群(IBS)や潰瘍性大腸炎(UC)など、さまざまな臨床検体のサンプルを用いて、腸内細菌叢と疾患の関係の解析にも取り組んでいます。ハーバード大学、ケンブリッジ大学、エール大学などでの基礎研究留学経験者も在籍して指導を行っており、世界をリードする海外研究室との交流があるため、将来、海外留学が希望の方も是非ご相談ください。

臨床研究では膵癌に対する新たな代謝物バイオマーカーの探索研究や、国内屈指の内視鏡的粘膜剥離術(ESD)件数を生かした治療成績の解析などを行い、論文、学会発表にてその成果を順次発表しています。更に、技術、機器開発も研究対象としており、CO2レーザーによる新規内視鏡治療法の開発や、音声認識技術を活用した内視鏡所見登録システム、内視鏡技術の教育における教育法やアセスメントツールの開発なども行っています。基礎研究、臨床研究共に、今後益々新たな課題に取り組み、医局全体で積極的に取り組んでいく方針です。

グループについて

当科には、消化器内視鏡治療グループ、消化器癌化学療法グループ、肝疾患診療グループ、胆膵疾患診療グループ炎症性腸疾患/機能性消化管疾患グループがあるため、大学院時代から希望グループに所属して臨床能力も磨きながら、研究課題に取り組むこともでき、また、将来の希望がまだ定まってなければ、興味ある研究課題にとりくみつつ、将来の道を決める院生もいます。神戸大学消化器内科の強みは、その人材の豊富さと、多様な背景です。「優れた臨床医」を育て、「次の世代の新しい医療を築き上げる」ことを念頭に、最先端技術を伴う日常診療に加え、様々な臨床・基礎研究に大学院生として参画してもらい、将来は自らの力で臨床や基礎研究、新規医療機器・治療法の開発を目指す事が出来る大学院生活を過ごして貰いたいと考えています。

個々の希望に沿ってコース設定の相談が可能ですので、大学院について詳細な情報がご希望な方は、神戸大学消化器内科までお気軽にお問い合わせ下さい。国内外で活躍する消化器内科医への成長にむけて向けてキャリアアップを志す大学院生をお待ちしています!

お問い合わせ

神戸大学大学院医学研究科消化器内科学分野
小林 隆(医局長)
E-mail:kobatak@med.kobe-u.ac.jp
Tel: 078-382-6305