平成20年度 神戸大学 グローバルCOEプログラム

次世代シグナル伝達医学の教育研究国際拠点
−基礎・臨床医学実質融合によるClinician-Scientistの育成−

Global Center of Excellence for Education and Research on Signal Transduction Medicine in the Coming Generation − Bringing up clinician-scientists in the alliance between basic and clinical medicine −
講演会の様子


平成21年10月2日(金)に新緑会館多目的ホールにて第14回シグナル伝達医学グロー バルCOE学術講演会として産業医科大学第一内科学講座の田中良哉教授による講演が 開催されました。生物学的製剤による免疫難病の治療革命〜ベンチからベッドサイド へ、ベッドサイドからベンチへ〜という題目で基礎医学と臨床医学のトランスロケー ショナルリサーチの重要性や面白さを非常にわかりやすく説明していただきました。 30年前は難病であった慢性関節リュウマチの分野で基礎研究から生まれた生物学的製 剤であるTNFα阻害剤が長期的な生命予後を改善し、現在の治療体系に大きな変革を もたらされていること、また、逆にTNFα阻害剤を臨床的に使用していると心筋梗塞 のリスクが低下するという思わぬTNFα阻害剤の作用が発見され、あらたな基礎研究 への展開が得られたことを講演されました。つまり、本シグナル伝達医学グローバル COEプログラムが掲げる基礎医学と臨床医学の融合が非常に重要であるということが 再認識させられた内容でした。会場は多くの基礎および臨床の研究者が集まり、講演 終了後も活発な討論がなされました。今後の研究の方向性やモチベーションに大きな 影響を与える非常にセンセーショナルな講演会でした。






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